何故ダン・ティクタムはレッドブル育成を解除されたのか?後任のF1デビュー候補は?
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将来的にトロロッソでのF1デビューの期待が高かったダン・ティクタムが第9戦オーストリアGP開幕前日に、レッドブルの育成プログラム契約を解除された。その理由についてクリスチャン・ホーナー代表は才能の欠如を挙げた。
ダン・ティクタムは2015年のMSAフォーミュラで、報復としてセーフティーカー中に故意にライバル車にクラッシュ。2年間の謹慎処分を受けた。その後、GP3を経て2017年にレッドブルの若手育成プログラムに加入。ヨーロッパF3選手権を経て、今季よりチーム無限から全日本スーパーフォーミュラに参戦していた。
レッドブルはティクタムを次のF1ドライバー候補と位置づけ、バーレーンとスペインの二回の公式テストに招集。トロロッソ・ホンダでのデビューが囁かれていたが、突如として契約を打ち切られた。その理由を問われたホーナー代表は次のように答えた。
「これは彼が残した結果に基づく決断だ。彼は日本で苦労しており、好成績を残すことが出来なかった」
「彼はジュニアチームのメンバーだったが、レッドブルかトロロッソの将来のドライバーとしてこのまま前に進むべき人物ではないと判断されたため、精算する事となった」
「彼は支援とチャンスを与えられたが、それを両手で掴み取れるかどうかは彼次第だ」
© Indycar / Chris Owens、カーリンから2019年のインディカー・シリーズに参戦するパトリシオ・オワード
ティクタムの事実上の後任とみられるのは、レッドブル・ジュニア新人、パトリシオ・オワードだ。レッドブルはティクタムとの契約解消の1ヶ月半前、2018年のインディライツ王者である20歳のメキシコ人ドライバーと契約。解雇されたティクタムの代わりに、オワードを無限のシートに座らせる。
オワードはレッドブル入りについて「僕にとって素晴らしいチャンス」と語り、F1デビューをターゲットに据える事を明らかにしているが、F1参戦に際してはスーパーライセンスが必要となる。
オワードはインディ・ライツでのチャンピオン獲得によって15ポイントを獲得。要件の40ポイントまでは25ポイント足らない計算となるが、ホーナー代表がオワードが既に要件を満たしている事を確認済との報もあり、ジュニアチーム加入の際に大きな話題となっていた。