バンドーンのアストン移籍でピタリとはまった? 2023年F1の全ピース

2022年F1参戦ドライバー集合写真、20222年3月20日F1バーレーンGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

ストフェル・バンドーンの2023年アストンマーチン・リザーブドライバー就任が発表された事で、バラバラだった全てのピースがピタリとはまった…かもしれない。

ニック・デ・フリースは既に、2023年に向けてアルファタウリと契約を結んだ。同じく開発兼リザーブを務めるバンドーンが去る事で、メルセデスは新たなテスターを雇い入れなければならなくなった。

メルセデス製F1パワーユニットを熟知し、グリッドの中で最も経験豊富なドライバーの一人であるダニエル・リカルドほど、この役割に相応しい人物はいないだろう。

アストンマーチンのバンドーン起用を告げるリリースには、以下の気になる一文があった。

「ストフェル・バンドーンはブラジル出身のフェリペ・ドルゴヴィッチと共に、テスト兼リザーブドライバーとして24戦からなる来年のスケジュールに添って行動する」

確定的ではないもののこの表現は、現在、リザーブを務めるニコ・ヒュルケンベルグの今季末限りで放出を感じさせる。

ミック・シューマッハの後任として来季ハース入りが囁かれているヒュルケンベルグはこの程、ServusTVとのインタビューの中で以下のように語り、交渉の進展について示唆的な発言をしている。

「具体的に言える事はないし、最終的には僕が決められることでもない。交渉は未だ続いているけど、僕としては結構、楽観的に構えている。この手の交渉事では忍耐が求められる」

チームオーナーのジーン・ハースはアメリカGPを前に、2023年の契約更新のためにはポイント獲得が必要だと強調していたが、シューマッハはアメリカ、そしてメキシコの両レースでポイント圏外に終わった。

まだ正式発表はなく単なる憶測だが、バンドーンのアストンマーチン移籍はリカルドのメルセデスリザーブ就任とヒュルケンベルグのハースでのF1復帰を強く示唆する。果たしてどういう結末となるだろうか。

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