雨が降れば開幕オーストラリアGPはレッドブル・ホンダが有力候補、とマーク・ウェバー
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元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、2019年のF1世界選手権ではメルセデスAMGが幾らか後退し、スクーデリア・フェラーリがライバルに対して一歩先行していると考えているが、仮にアルバート・パーク・サーキットが雨に濡れる事になれば、レッドブル・ホンダが優勝候補に名乗りを上げると予想する。
2007年から2014年までレッドブル・レーシングでF1を戦ったウェバーは、バルセロナ合同テストは「シャドーボクシング」であり、ラップタイムのみで勢力図を占うことは出来ず、ドライバーのコメントや、その他様々な指標から今季の行方を予想する必要があると主張する。
シーズン前テストにおけるラップタイムはあまり大きな意味を持たない、と言われるが、これは各チームがどのようなプログラムを実施し、どの位の燃料を搭載しているのか分からない上に、テストという機会は基本的に、データ収集と信頼性に集中して取り組む場であるからだ。
6連覇を目指すハイブリッド時代の絶対王者メルセデスについてマーク・ウェバーは、依然として「著しく高いベンチマークだ」としながらも、若干後退した可能性があると主張する。シルバーアローはテストで2種類の異なる仕様のマシンを走らせているが、これは”バージョン1″のW10が計画通りに機能しなかった証だと考えられている。
ウェバーは地元オーストラリアでのシーズン開幕戦について、ドライコンディションになればフェラーリが優勢と予想する一方、ウェットになった場合は、エアロダイナミクスに定評のあるレッドブル・ホンダが優位に立つと考えている。
「それにレッドブル・ホンダにはマックス・フェルスタッペンがいる」とウェバー。「このようなコンディションでは、マックスとルイス・ハミルトンが世界一のレベルにいる。マックスは(ハミルトンよりも)かなりのリスクを取ろうとするだろう。到るところでノーズを差し込もうとするはずだ」
五カ年計画の破綻が懸念されるルノーワークスはどうだろうか?ウェバーは、今年チームに加わったダニエル・リカルドがチームを牽引する事で、徐々に競争力を発揮するはずだと予想しつつも、実を結ぶにはまだ時間が必要だと主張する。
「ルノーがコンペティティブな力を持つためには、かなり長い時間が必要だ。とは言え、ダニエルはチームを底上げするだろうし、その点について疑いの余地はない」
「幾つかの要素が合わさればダニエルが優勝する事もあり得るとは思う。彼は一周のクイックラップに関しては基本的にさほど速さを示すドライバーではないが、レースとなると別人だ。日曜の決勝レースでルノーから何かを引き出せる人物がいるとすれば、それはダニエルを置いて他にはいない」