動画:ルクレール、ラウダの歴史的フェラーリ312でクラッシュ…呪われた母国モナコでの”不運史”に新たな1章
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母国でのシャルル・ルクレールの”不運史”に新たな1章が刻まれた。24歳のモナコ人ドライバーは2022年のモナコ・ヒストリックGPで、かつてニキ・ラウダが1974年にドライブしたフェラーリ「312 B3-74」でのデモ走行中にクラッシュを喫した。
モナコ・ヒストリックGPは2年に1度開催される旧車レースで、エントリー可能なマシンは1980年以前のものに限られる。伝統的にF1モナコGPの2週間前の週末に行われており、第13回大会となる今年は5月13~15日に開催された。
ルクレールはモンテカルロ市街地コースのターン18、通称ラ・ラスカスでコントロールをしなった。水平対向V12エンジンを搭載する312B3-74は、車体後部からバリアに衝突した。
TecProバリアのおかげで被害は最小限に留まったものの、歴史的に貴重な跳馬のリアウイングは損傷。無惨な姿に変わり果てた。
なお遡ること48年前のF1モナコGPでラウダは、ポールポジションを獲得しながらもイグニッショントラブルでリタイヤを喫している。
事故を経て、自走してホームストレートに戻ってきたルクレールはクルマを降りると、同じくデモランを終えたばかりのジャッキー・イクスに対し、ブレーキが効かなくなったと説明した。またフェラーリもSNSを通して、ルクレールが「ブレーキトラブル」に見舞われたと明かした。
Charles was having a great time in the #MonacoHistorique show run, really enjoying driving Niki Lauda's 312 B3-74, until a brake problem ended the run on his last lap. #essereFerrari🔴 #Charles16 @Charles_Leclerc
— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) May 15, 2022
モナコにおけるルクレールの不運っぷりは凄まじく、呪われていると言っても過言ではない。
初めてモンテカルロを駆け抜けた2017年のGP2では、ポールポジションを獲得しながらもピットストップ後にタイヤが緩み、その後サスペンションのトラブルに見舞われリタイヤ。レース2ではノーマン・ナトとクラッシュして再びDNFに終わった。
ザウバーでF1デビューを飾った翌2018年はブレーキトラブルでブレンドン・ハートレーに追突(完走扱い18位)。フェラーリ移籍初年度の2019年はチームの戦略ミスによって予選Q1敗退を喫し、レースではニコ・ヒュルケンベルグをパスしようとして接触。リタイアした。
COVID-19のパンデミックの影響で中止された2020年を経て迎えた昨年は、予選Q3でクラッシュを喫しながらポールポジションを手にするも、レコノサンスラップ中にドライブシャフトに問題が発生したため出走叶わずDNSに終わっており、驚くべき事にまだ1度もチェッカーフラッグを受けていない。
🤩🔧💓#GrandPrixMonacoHistorique #MonacoCircuit
📸 ACM_Demard pic.twitter.com/q4QrUdLl2x— Automobile Club de Monaco (@ACM_Media) May 15, 2022