ベッテル、今季テスト最悪のクラッシュ「左フロントに問題、全くコントロール出来なかった」

ヘルメットを被る準備をするスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1バルセロナ合同テストcopyright Ferrari S.p.A.

ターン3でのクラッシュについてスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、左フロントに違和感を感じた直後、クルマが全く制御できない状況に陥ったと明らかにした。

ベッテルはカタロニア・サーキットで開催されているF1バルセロナテスト6日目の午前を走行中、突如マシントラブルに襲われクラッシュ。幸いにも本人に怪我はなかったものの、バリアの修復のためにセッションは40分間に渡って赤旗中断となった。今季テストとしては最悪のアクシデントであった。

「3コーナーに向かっていた時に、マシンの前方左側に問題があるような感じがしたんだ」メディカルセンターでのチェックを終えメディアセッションに現れたベッテルは、事故の様子についてこのように切り出した。

「何も出来ることはなかった。衝突を避ける術が何もなかったんだ。クルマは全くコントロール出来なくて、そのまま真っすぐにバリアに向かっていった。分かってるのはそれだけさ」

現在詳細な原因を調査中だとしながらも、チームはメカニカルトラブルが発生していた事を認めている。ガレージ内では現在、マシンの修復作業が行われているが、セッション終了まで一時間を切った現時点では、まだコース上にその姿を見せていない。チームはSF90を本日中にトラックに戻す努力を続けている。

昨日のクーリングシステムに関する問題に引き続き、スクーデリアは2日連続でマシントラブルを抱える事となり、テスト後半を理想的とは言えない形でスタートさせた。だがベッテルは、テスト全体を通してみればポジティブな状況に変わりはないと付け加えた。

「全体としてクルマは良い。それに、初日からかなりの数の事をテストしてきたし、先週は本当に生産的な一週間だった。昨日だって、午前中のロスタイムを幾らか挽回できたし、マシンについてのポジティブな印象は変わらない」

バルセロナテスト6日目総合結果

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