フェルスタッペン、F1ファン調査で人気No.1ドライバーに!レッドブル・ホンダを抑えて最も支持されたチームは…

雨の中、レースを待ち続けたファンに手を振るレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年8月29日F1ベルギーGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1がMotorsport Networkと共同で実施した2021年グローバルF1ファン調査の結果が第17戦アメリカGPを前に発表され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが最も人気のあるF1ドライバーに、そしてマクラーレンが最も人気あるチームに選ばれた事が分かった。

データ分析等を担当したニールセン・スポーツによると、これは15カ国語を対象として2021年9月から10月の5週間に渡ってインターネット上で行われたもので、187カ国16万7,302人のファンが回答を寄せた。男女比率は男:81.7%、女:18.3%で、回答者の3分の1以上が16〜24歳の若い世代だった。

人気F1ドライバー調査

回答方式がネットという事で、若い世代の回答者が最も多かった事が一因と考えられるが、若い世代のF1スターの台頭が目立った。

人気ランク ドライバー
1位 マックス・フェルスタッペン
2位 ランド・ノリス
3位 ルイス・ハミルトン
4位 ダニエル・リカルド
5位 セバスチャン・ベッテル
6位 シャルル・ルクレール
7位 フェルナンド・アロンソ
8位 キミ・ライコネン
9位 ジョージ・ラッセル
10位 ピエール・ガスリー

今回の調査では、F1ファンの3分の1がフェルスタッペンを好きなドライバーのトップ3に選び、全体の14.4%が最も好きと回答した。

レース会場ではオレンジ色の服に身を包んだオランダファンの姿が目立つが、フェルスタッペンはすべての年齢層、すべての地域で力強い支持を得た。特にアメリカ、日本、オランダでの人気が高い。また若い世代だけでなく、35~54歳の年齢層でも高く評価された。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

フリー走行開始に向けてガレージ内で準備を進めるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年9月24日F1ロシアGPにて

活躍著しいランド・ノリス(マクラーレン)は未だF1未勝利ながらも、40%以上のファンが好きなドライバーのトップ3に挙げ、13.7%が最も好きと回答した。

こちらも地域や年齢層を問わず、幅広い層から支持されているが、女性のF1ファンの4分の1以上がノリスをお気に入りのドライバーに挙げている。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ピレリ・ポールポジション・アワードを手に持つマクラーレンのランド・ノリス、2021年9月25日F1ロシアGP予選にて

トップ2と同世代のシャルル・ルクレール(フェラーリ/6位)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ/9位)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ/10位)の3名もトップ10に名を連ねた。

2017年の調査で1位だった7度のF1王者ルイス・ハミルトン(メルセデス)は3位に転落したものの、45歳以上のファンの間では1位を獲得するなど、依然として世界中で絶大な支持を得ている事が分かった。

ハミルトンと並びやや下降したものの、ダニエル・リカルド(マクラーレン)が10%で4位、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が9%で5位につけるなど、こちらもファンからの根強い支持を得た。2人はそれぞれ母国であるオーストラリアとドイツで強く支持されている。

人気F1チーム調査

ノリスとリカルド人気の高さに後押しされ、人気チームランキングではマクラーレンが大躍進を果たして1位に輝いた。英国ウォーキングのチームを一番に推したファンは、2017年の15.8%から29.5%へと約2倍に増加した。

特に女性ファンの間で人気が高く(50%)、16~24歳の年齢層の40%がマクラーレンを1位に選んだ。地域別ではヨーロッパ、アメリカ、中東・アフリカで1位に選ばれたが、アジア太平洋地域ではレッドブル・ホンダに次ぐ2位だった。

Courtesy Of McLaren

メルセデスのルイス・ハミルトンを抑えて上位を走るマクラーレンのダニエル・リカルドとランド・ノリス、2021年9月11日F1イタリアGPスプリント予選にて

人気ランク チーム
1位 マクラーレン
2位 レッドブル・ホンダ
3位 フェラーリ
4位 メルセデス
5位 アルピーヌ
6位 ウィリアムズ
7位 アストンマーチン
8位 アルファタウリ・ホンダ
9位 アルファロメオ
10位 ハース

レッドブルは2008年以降、一貫して人気を向上させてきた唯一のチームで、今回は約5人に1人のファンがお気に入りのチームに選出した。特にエンジンパートナーのホンダのお膝元である日本、フェルスタッペンの母国オランダ、ペレスの母国メキシコで高い人気を誇っている。

2017年の調査で32%の得票率を1位に選ばれたスクーデリア・フェラーリはフランス、スペイン、トルコ、イタリアの4カ国で最多支持を集めたものの、全体では18%に留まり3位に転落した。

メルセデスも2017年の2位(16.2%)から4位(11.9%)へと支持を下げた。

得票率を挙げたチームは他に、アルピーヌ(旧ルノー)とアストンマーティン(旧フォース・インディア)が挙げられるが、最大の増加率を記録したのはアルファタウリ・ホンダだった。ピエール・ガスリーと角田裕毅の人気に牽引され、ファンの支持率は2017年の4倍の2.4%に達した。

ウィリアムズとハースの支持率は低下し、アルファロメオは0.8%と横ばいだった。

F1アメリカGP特集

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