将来懸念のペレス「チェコの週末はポジティブだった」とフェルスタッペン擁護、集中すべきはクルマだと強調
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レッドブルでのF1キャリアが危ぶまれている僚友セルジオ・ペレスについてマックス・フェルスタッペンは、優位性を失ったマシンの改善が何より重要であり、ドライバーラインナップは問題ではないと考えているようだ。
シーズン前半戦の締め括りとなった2024年のF1ベルギーGPでペレスは、9戦ぶりの最前列を結果に繋げることができず、エンジン交換ペナルティを受け11番手からスタートしたフェルスタッペンから3ポジションダウンの7位でレースを終えた。
率直な物言いで知られるレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「期待外れ」であるとして、スパでのペレスのパフォーマンスを厳しく評価したが、フェルスタッペンは恩師とは異なる考えを持っている。
蘭FORMULE1.NLによるとスパでのレースを経てフェルスタッペンは、ペレスの将来について口を閉ざし、「僕らの最優先事項はクルマだ。今、集中すべきはそこだ」と述べ、「僕の見解ではチェコの週末はポジティブだった」と付け加えた。
フェルスタッペンは2022年に14番グリッドから、そして昨年は6番グリッドからスパで逆転優勝を飾ったが、今回はマクラーレンやメルセデスをコース上で追い抜くことができず、5位フィニッシュ(ラッセルの失格で最終4位)するのが精一杯だった。
もはやレッドブルの優位性は完全に失われ、過去2年に渡って続いてきた支配体制が終わりを迎えたと考えているフェルスタッペンにとって、ペレスの不振は単にクルマの競争力不足の表れであり、クルマの実力そのものなのかもしれない。
ここ数戦に渡ってパドックでは、最速のクルマはマクラーレンだと見る向きが多い。レッドブルが実際にはマクラーレンやメルセデスよりも遥かに遅く、フェルスタッペンの卓越した走りによってその事実が表面化していない可能性は無論、ゼロとは言えない。
シーズン前半の最終戦を最小限のダメージで乗り切ったフェルスタッペンは、4週間弱のサマーブレイクに向けて、仲の良いかつての僚友ダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)とともにヘリでスパを後にした。