F1アメリカGP タイヤ配分:3強チームが類似の選択、ルノーのみソフトを10セット
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F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される、F1第19戦アメリカGPのドライバー別タイヤ選択を公表した。2019年のアメリカGPは、日本時間11月1日(金)25時からのフリー走行1で幕を開ける。
COTAは2012年に新設されたばかりの比較的新しいサーキットであり、路面のグリップ力は高いものの、20コーナーの内の7コーナーが時速240km超の高速コーナーであり、タイヤへの負荷は大きく、特に左フロントタイヤの摩耗が厳しい。ピレリは今年の米国グランプリに、中間レンジのC2~C4コンパウンドを投入する。
ピレリは、2019年のF1世界選手権よりタイヤの命名規則を一新し、晴れ用のドライコンパウンドを7種類から5種類へと削減。硬いものから順にC1からC5と名付けられ、各コース特性に応じてこの中から3種類を選び、ハード、ミディアム、ソフトとして配分している。
メルセデスとフェラーリ、そしてレッドブル・ホンダの3強チームは、ほぼ同一のアロケーション。ソフト8セット、ミディアム3セット、ハード1セットを基本として、メルセデスとフェラーリはチーム内でハードの配分に違いを設けた。他のチームも概ね似た傾向の選択だが、唯一ルノーだけはソフトを10セットとした。
昨年のレースでは、キミ・ライコネン(Ferrari)が中古のウルトラソフト(当時は最も柔らかい)で21周を走り、その後、最も硬いソフトタイヤへとへとスイッチ。1ストップ戦略を採用して、56周のレースでトップチェッカーを受けた。トップ10入賞者は全て1ストッパーだった。