デグラデーションに関して自分の首を絞めている可能性があるとセルジオ・ペレス
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10月21日(土)のF1アメリカGPスプリントを5位で終えたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、チームあるいは自身が採っている戦略やアプローチが逆に、RB19のデグラデーションを悪化させている可能性があるとの考えを示した。
トップチェッカーを受けた僚友マックス・フェルスタッペンから22.928秒遅れでフィニッシュしたペレスは「期待以上に良いスタートが切れてペースも良かったけど、序盤に速すぎた事が逆に少し痛手になってしまった」と振り返った。
「予想していたよりもデグラデーションが少し大きく、望んでいたほどプッシュできず、更にはかなりのダーティーエアーに巻き込まれてしまった」
「レースに向けてデグラデーションの問題を解決しなきゃならない。ここではそれが鍵になるからね。僕らは自分たち自身を傷つける事をしているかもしれない」
「それに加えて、明日のレースに向けて懸命に取り組み、バランスを改善できるエリアをしっかりと理解して、今日を上回るペースを見つけ出す必要がある」
スプリントの週末はロングランの機会がほとんどなく、誰もが手探りの状態でスプリントに臨む。性能劣化の課題はおそらく、この独特なフォーマットに依るものだろうが、基本的な方向性に問題はないとペレスは付け加えた。
「方向性は悪くないし幾つかトリックもあるから、明日はバトルの多い興味深いレースになるだろうね」
6番手からの巻き返しに臨むチームメイトのマックス・フェルスタッペンは「このコースではデグが一筋縄じゃいかないだろうし、高速コーナーで追随するのも楽じゃない」と述べ、タイヤが勝敗を分けるファクターの1つになり得ると指摘した。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で見られるデグラデーションはサーマル・デグラデーション、つまり熱ダレが殆どだ。
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「タイヤのパフォーマンスやライバルについて多くのデータを得る事ができた」として、明日に向けて万全の準備を整えていきたいと語った。
2023年F1アメリカGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾った。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションに着く決勝レースは日本時間10月22日(日)28時より、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。