前戦2位のピアストリ、僅か6周でウィリアムズ含む5台に抜かれた2つ理由
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ランド・ノリスがスタートポジションの4位でチェッカーを受けた一方、前戦で2位表彰台に上がったオスカー・ピアストリは黒白旗を受けるなど、クルマをコースに留めることにすら苦労した。19周で争われたF1アメリカGPスプリントにおける両者の明暗は大きく分かれた。
ピアストリはピエール・ガスリー(アルピーヌ)やアレックス・アルボン(ウィリアムズ)らに対して、ほぼ毎ラップに渡ってオーバーテイクを許し、6周目までに5つ順位を落としてポイント圏外10位に終わった。その理由はタイヤのオーバーヒートとフロントウイングのダメージにあったようだ。
5番グリッドながらも無得点で終えたスプリントを振り返ってピアストリは「スタートの際にたくさんのバトルを繰り広げて、一気にタイヤを使ってしまい、酷くオーバーヒートしてしまったんだ」と説明した。
「こういう結果を望んでいたわけじゃないけど、もっと多くのポイントが獲得できる明日のレースに向けて色々と学べたのが救いだね」
チーム代表を務めるアンドレア・ステラは「スタート直後にタイヤが急速にオーバーヒートしていた事が分かった。彼は自分のスタートセットより僅かに使用量の少ないタイヤを履いたライバルとのバトルの最中にあった。フロントウイングに軽いダメージがあった事もレース後に確認された。これも影響したのだろう」と補足した。
日曜の本戦でノリスはシャルル・ルクレール(フェラーリ)と並ぶ最前列2番グリッド、ピアストリはセルジオ・ペレス(レッドブル)と並ぶ10番グリッドに着く。
ノリスはスプリントでソフトタイヤを履くカルロス・サインツ(フェラーリ)を追い抜きあぐねたが、「彼を抜いた時の僕のペースは本当に、本当に力強かったように思う。フェラーリより遥かに良かった。あと1周あればシャルルを捉えて3位でフィニッシュできたはずだ」として、「明日に向けての良い準備になったし、前向きな材料がたくさんある」と述べ、悲願の初優勝に向けて期待を膨らませた。
2023年F1アメリカGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾った。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションに着く決勝レースは日本時間10月22日(日)28時より、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。