フェルスタッペン、ハミルトンとの小競り合いに中指「しっちゃかめっちゃか」なFP2経て2日目に期待
Published:
F1第17戦アメリカのGPセッションはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにとって理想的なものではなかった。FP2ではルイス・ハミルトン(メルセデス)とレースさながらの接近戦を繰り広げるなどして、幾度もに渡って計測ラップを中止した。
ハミルトンに6点差のポイントリーダーとしてサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での週末に乗り込んだフェルスタッペンは午前のFP1で3番手タイムをマークするも、最速バルテリ・ボッタス(メルセデス)に対し0.932秒という大差で遅れた。
続く午後のFP2ではセッション開始直後に、高低差31mのターン1に向けてハミルトンとホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げた。
両者は共にタイムアタックに向けて直前のラップをスロー走行していた。フェルスタッペンはターン15のイン側で追い抜き前に出たものの、最終20コーナーに差し掛かった際に今度はハミルトンがフェルスタッペンをパスした。
抜かれた直後、フェルスタッペンはすかさずアクセルを踏み込みアウト側に留まり最終コーナーにアプローチ。その後両者は完全な横並び状態のままメインストレートを駆け上がって行った。
ターン1への進入ラインを塞がれたフェルスタッペンは計測を断念。「ムカつく、馬鹿め」と静かにライバルを非難し右手の中指を突き立てた。レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは「無視しろ、気にするな」となだめた。
また、中盤のフライングラップではセクター1で全体ベストを刻む場面がありながらも、トラフィックに阻まれ2度に渡って計測を断念。「なんでいつもトラフィックの中に出すんだ」とポジショニングに不満を訴えながら8番手でクルマを降りた。
1日を振り返ったフェルスタッペンは「コースがかなりバンピーで、セットアップで適切な妥協点を見つけるのは難しかった。それでも幾つか前向きな点があったし、明日に向けて今夜も仕事に取り組むつもりだ」と前を向いた。
「FP2ではソフトタイヤでラップを重ねる事ができず、トラフィックの影響もあって少しシッチャカメッチャカだったから、明日は全てをまとめ上げて予選で良いラップを走れる事を期待してる」
初日をトップで締め括ったのはセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.257秒差で退けた。3番手には0.364秒遅れでルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
F1アメリカグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月23日(土)27時から、公式予選は同30時から各々1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。