ウラルカリ、オランダでハースF1の資産差し押さえ請求…スポンサー料の返還を巡り
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ハースF1チームのかつてのタイトルスポンサーであるウラルカリ社は、スポンサー料の返還の未払いを受け、オランダの裁判所にマシンや機材を含めたハースF1チームの資産差し押さえ請求を提出した。
ウラルカリは2021年から2022年までハースとタイトルスポンサー契約を締結したが、ロシアのウクライナ侵攻を受け契約は早期に終了した。
スイスの仲裁裁判所は今年6月12日、契約が終了した2022年3月4日以降のスポンサー料をウラルカリに返還するようハースに命じた。ウラルカリは既にその年のスポンサー料の大部分をチームに支払っていたと見られる。
しかしながらウラルカリによると、ハースはこの義務を履行しておらず、7月の支払い期限を過ぎても返還は行わなわれていない。
オランダ国内の報道によると、未払い問題を受けウラルカリは今週、オランダの裁判所に差し押さえを申し立てた。これを受け、オランダGPの開幕を翌日に控えた木曜の夜、執行官がザントフォールトのパドックを訪れ、ハースの資産を評価した。
当事者間の合意により、オランダGPの週末にハースの資産が差し押さえられることはないが、日曜のレースを経てなお支払いが行われない場合は強制執行の手続きが取られるものと見られる。翌週末にはイタリアGPが予定されており、参加が危ぶまれる可能性もある。
一連の問題についてハースは声明を通して、「仲裁判断に従ってウラルカリ社に支払うべき金額を全額支払うつもりであり、支払い金額に関する争いはない」と述べ、資金の返還に向けた取り組みを進めていることを明らかにした。
「ハースは弁護士と協力し、支払いが米国、EU、英国、スイスの制裁法および規制に準拠するように取り組んできた。この問題を確実に解決するため、今後数日間でウラルカリと協力を続ける予定だ」
未払いの背景には、ロシアに対する様々な制裁の影響があるとの見方があるが、ウラルカリ側は「ハースが義務を果たす上で、これを妨げるような制裁措置の問題は存在していない」と主張している。