リカルドに2戦猶予の「最後通告」との報道、マイアミ以降はローソンが角田裕毅とタッグ?
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ニュージランドの地方紙「ニュージーランド・ヘラルド」は、第4戦日本GPと第5戦中国GPでダニエル・リカルドが改善できなかった場合、第6戦マイアミGPを含めた残りのシーズンは同国出身のリアム・ローソンがRBのシートに座る可能性があると報じた。
報道によると、レッドブル及びRBのドライバーラインアップに決定的な影響力を持つモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、リカルドに対して2戦猶予の「最後通告」を突きつけたという。
また、レッドブル内部においては、2028年末まで同チームと契約を結んでいるマックス・フェルスタッペンの長期的なチームメイト候補として、ローソンが「最良の選択肢」と見なされているとも報じた。
リカルドは先日行われた母国オーストラリアでのグランプリで再び、予選・決勝ともにチームメイトの角田裕毅に匹敵できず12位に終わった。角田裕毅は7位入賞を果たしてチームに今季初のポイントを持ち帰った。
一件を報じた記者は普段、ラグビーやクリケット、サッカーを中心にF1を含むモータスポーツ以外の記事を執筆している。
マイアミGPは1ヶ月以上先の5月3日に初日を迎える。リカルドはアメリカで高い人気を誇るF1ドライバーの一人であり、RBにとってはタイトルスポンサーの母国レースという重要な位置づけのグランプリでもある。
ローソン陣営からの情報に基づくものだとすれば一定の信憑性が期待できるが、仮にマルコがリカルドに最後通告を突き付けたとして、それを現段階でローソンに伝える必要は何処にあるのか? 既にライバルチームと交渉中で、引き抜かれる可能性が高い場合はこれに該当するだろう。
開幕3戦ノーポイントながらも、リカルドに対する首脳陣の信任は厚い。
RBのピーター・バイエルCEOは、VCARB 01の改善においてリカルドが大きな役割を果たしている事を明かすとともに、リカルドの速さに疑いはなく、後はラップをまとめ上げるだけだと強調した。
また、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はオーストラリアGPの決勝を経て「レースではユーキとほぼ同じペースを刻んでいたようだ」と語り、テクニカル・ディレクターのジョディ・エギントンは「リザルトには表れていないが、進歩の兆候が幾つか見られる」として、調子を取り戻すのは時間の問題との見方を示した。
無得点に終わった母国レースを振り返ったリカルドは、焦りはないと述べ、以前の調子を取り戻すことは「絶対にできると信じている」と語った。
ローソンは昨年、左手を骨折したリカルドの代役としてオランダGPでデビューを果たし、カタールGPまでの5戦に参戦した。3戦目のシンガポールGPでは9位フィニッシュを果たして初入賞を飾るなど、印象的な活躍を残した。