セバスチャン・ベッテル、悪しき流れ断ち切れず10番手「全く理想的じゃない」

ガレージ内でセッションの準備をするスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、2020年F1イギリスGPにてcopyright Ferrari S.p.A.

チームメイトのシャルル・ルクレールが調子を上げていったのとは対照的に、2020年F1第4戦イギリスGPでのセバスチャン・ベッテルは苦闘し続けていた。

4度のF1ワールドチャンピオンは辛うじて予選Q3に駒を進めたものの、Q2突破タイヤはチームメイトとは異なりミディアムではなく決勝でのデグラデーションが懸念されるソフト。更に、Q3ではトラックリミットによって自己ベストが抹消され、ルクレールから0.9秒落ちの10番手に終わった。

流れは初日最初のセッションから悪かった。インタークーラーとブレーキペダルの問題でFP1及びFP2での走行時間を大幅に失った挙げ句、ベッテルはFP3においても再び「ペダル付近でまた何かが緩んでいる」と訴えた。

スポーティング・ディレクターを務めるローラン・メキーズは「セバスチャンはこれまでのところ非常に苦しい週末を過ごしている。様々な技術的問題のために走行時間を失った事で、予選に向けての万全な状態を作り上げる事ができなかった。10番手は、そうした経緯の必然的結果だ」と擁護した。

予選を終えた2018年のイギリスGPウィナーは「今週末は全体的に少し苦戦しており、予選では若干アップダウンがあった」と週末を振り返った。

「クルマの調子はそんなに悪くないんだけど、自分が思ったように機能させるのが難しくて理想的な状況じゃなかった。リズムを掴むのにも手こずっていた」

「だから、Q3には進出したものの良いセッションではなかったし、スタートタイヤも理想的とは言えず、しっかりと前に進む事ができなかった」

「明日はもっと良くなると確信している。どれくらいかは分からないし何も約束できないけど、これ以上悪くなりようがないからね」


ポールポジションはルイス・ハミルトン、2番手にはバルテリ・ボッタスが続きメルセデスAMGがフロントロウを独占。2列目3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、4番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ結果となった。

2020年 F1イギリスグランプリ決勝レースは、日本時間8月2日(日)22時10分にスタート。1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。

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