メルセデス「ハンガリーの時ほど優位性はない」レッドブル・ホンダのレースペースを警戒するが…
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メルセデスAMGは、7月31日(金)に行われた2020 F1第4戦イギリスGP初日2回目のプラクティスでバルテリ・ボッタスが3番手、ルイス・ハミルトンが5番手という結果に終わり、”表面的”にはレーシングポイントとレッドブル・ホンダに先行を許した。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、各チームの搭載燃料量やエンジンのパワーモードが一律ではないため、相対的なパフォーマンスを図る事は出来ないと断った上で「ハンガリーGPの時ほどのアドバンテージはなさそうだ」との認識を示し、「特にレッドブル・ホンダがロングランで接近している」と語った。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
2 | アルボン | レッドブル | 1:27.364 | +0.090 | 13 |
3 | ボッタス | メルセデス | 1:27.431 | +0.157 | 30 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 1:27.570 | +0.296 | 30 |
5 | ハミルトン | メルセデス | 1:27.581 | +0.307 | 27 |
レッドブル・ホンダはシルバーストン・サーキットでの2連戦に向けて大量の新パーツを持ち込み、空力に課題を抱えるRB16の改善に取り組んだ。その結果マシンバランスが若干改善。ロングランペースにおいては、メルセデスに対して1周あたりコンマ1秒落ちという好ペースを刻んでいた。
一見すると2日目以降に向けての接戦を期待してしまうが、その一方でショブリンはペースが奮わなかった理由について「マシンに問題があるようには見えず、エアロパッケージは基本的には(前戦と)同じであるため、ライバルほど上手く今日の非常に暑いコンディションに対応できていなかったという結論になるだろう」と説明した。
金曜の午後に行われたプラクティス2は気温34.9℃、路面49.6℃、湿度27.8%という非常に暑いコンディションの中で行われた。
しかしながら、予選が行われる土曜と決勝が行われる日曜は共に、初日よりも最高気温が10度近くも低下する予想となっているため、真偽はさておき、高温によるW11のパフォーマンス低下は期待できない。
よって、中高速コーナーで圧倒的な速さを持つメルセデスの優位は揺るぎないと言えるのだが、ボッタスが指摘するように明日以降は風向きが大きく変わる事が予想されており、それは不確実性を高める事になる。
メルセデス:F1イギリスGP初日
ルイス・ハミルトンFP2: 5位, FP1: 2位
正直に言って、かなり難しい1日だった。バランスが悪かった上に風の影響もあって、今日は本当にトリッキーだった。今夜はこの部分に取り組んで、なぜ望んでいたようなフィーリングが得られなかったのかを探るつもりだ。
確かにドライビングという面では厳しい1日だったけど悲惨という程の状況じゃないし、問題を深くまで掘り下げるのがこのチームの素晴らしいところだから、明日までに上手く状況を変えられる事を祈ってる。
明日は今日よりも涼しくなるみたいだし、レッドブルとレーシングポイントが好調みたいだから、接戦を期待してる。
バルデリ・ボッタスFP2: 3位, FP1: 6位
ここでのクルマは悪くない感じだ。最初のセッションはバランスという点で幾らか手を焼いたけど、2回目のセッションでのマシンの感触はそんなに悪いものじゃなかった。
とは言えライバルとのギャップはかなり小さく、レーシングポイントとレッドブルはどちらも手強そうに見えるから、僕らは更に上を目指さなきゃならない。大抵の場合、僕らは初日から予選に向けてステップアップできているから楽観視している。
明日以降は路面温度が下がり、風向きが変わるためコンディションが一変する。ここは風向きの変化による影響が大きいから、如何に迅速に変化に対応できるかが問われる事になる。
今夜はマシンからどれだけパフォーマンスを引き出せるかを確認するための作業に取り組むつもりだ。
初日をトップで締め括ったのはランス・ストロール(レーシングポイント)。2番手アレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)を100分の9秒差で退けた。3番手には0.157秒遅れでバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続く結果となった。
F1イギリス・グランプリ3回目のフリー走行は日本時間8月1日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。