5番手に留まったルクレール、F1イギリスGPの初日に僚友サインツに大きく遅れを取った理由
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F1第10戦イギリスGPの初日は、カルロス・サインツが僚友シャルル・ルクレールに0.462秒という大差をつけタイムシートのトップに立った。フェラーリとしては1-5番手と順調な滑り出しに思われるが、ルクレールはパワーユニットに不具合を抱えていた。
1日(金)に行われた1発目のセッションはコースの大半が濡れていたために全チームが走行を制限した。そのためドライコンディションとなったFP2で各チームは、失った時間を取り戻すべく精力的に走り込んだ。
2回目のプラクティスではサインツが1分28秒942の全体ベストを刻んだ。対するルクレールはコンマ5秒落ちの5番手に留まり、チームメイトは勿論、ルイス・ハミルトン(メルセデス)やランド・ノリス(マクラーレン)、タイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に先行を許した。
練習走行を経てインタビューに応じたルクレールは「トリッキーな一日だったよ。最初のセッションは天候のせいであまりデータが取れなかったし、周回数も少なかった。FP2では僕の方にかなり問題があったから、明日はもう少しクリーンな1日にして、自分たちの思うように物事を進めたいね」と語った。
どんな問題が発生していたのかと尋ねられるとルクレールは、パワーユニットに関するものだと答えた。
「無線で流れたかどうかは分からないけど…、パワーユニットに幾らか問題があったんだ。おかげでドライブするのが本当に大変だったんだけど大丈夫。ちょっとしたセットアップに関するものだから明日に向けて修正するよ」
ソフトタイヤで良いラップが刻めなかったのはパワーユニットが原因なのかと問われると「そうだね。どういうわけかソフトでのランは今回も本当に、凄くトリッキーで、ミディアムほど感触も良くなかったし、幾つかちょっとした問題もあって楽じゃなかったんだ」と答えた。
一方で2日目に向けては楽観しており「でも全体的にクルマにはパフォーマンスがあるように思うし、その点はポジティブだ。明日は全てをまとめ上げて良い1日にしたい」と締め括った。
なおサインツは「風の影響で、高速区間では適切なバランスを、低速区間ではタイヤにとっての適切な妥協点を見出すのが難しかった」として「改善の余地があると思う」と述べ、2日目に向けて更に引き出せるものがあると語った。
2022年のF1イギリスGP初日をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ(フェラーリ)。2番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)を0.163秒差で退けた。3番手には0.176秒遅れでランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間7月2日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。