イギリス内務省、元フォース・インディアF1代表の身柄をインドへ引き渡す方針を発表
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イギリス内務省は2月4日(月)、旧フォース・インディアの設立者であるビジェイ・マリヤをインド政府に引き渡す方針を明らかにした。同氏は、自身が創業したキングフィッシャー航空への融資における詐欺及び共謀に関して、インド当局から身柄の引き渡しを要求されていた。
ビジェイ・マリヤの容疑に関しては昨年12月10日、ロンドンのウェストミンスター治安判事裁判所が政府に対してその身柄を引き渡すよう判決を下した。内務省の発表を受けてビジェイ・マリヤは、いかなる不正も行っていないと改めて否定。当局からの引き渡し要求は政治的なものであり、今後控訴の手続きを進めていく考えを示した。
インドのアルン・ジェートリー財務大臣は「ナレンドラ・モディ政権はマリヤ引き渡しに関して一歩前進した」と述べ、その成果を強調している。
ビジェイ・マリヤは2008年にキングフィッシャー航空を創業。一時は国内2位のシェアを誇っていたものの、2012年に日本円にして約1500億円の負債を抱え経営破綻。この際に嫌疑がかけられ、以降当局から追われる身となり、現在はイギリスに身を潜めている。
マリヤがチーム代表を務めていたフォース・インディアは昨年、慢性的な財務状況の悪化に耐えきれず破産手前まで追い詰められたが、同チームのレギュラードライバーを務めるセルジオ・ペレスが機転を利かせ、破産管財人の元で新たな投資家を募る事となった。
結果、カナダの大富豪にして昨年ウィリアムズのレースドライバーを務めていたランス・ストロールの父、ローレンス率いる投資家グループがこれを買収。新生レーシングポイントとして新たなスタートを切った。