雨のイスタンブール、氷の上の方がマシ…フェルスタッペンが全プラクティスを制して予選へ / F1トルコGP《FP3》結果とダイジェスト

11月14日:インターシティ・イスタンブール・パークで行われたF1トルコGP最終プラクティスで、インターミディエイトタイヤを履いたレッドブル・ホンダRB16をドライブするマックス・フェルスタッペンcopyright Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがイスタンブール・パーク・サーキットでのプラクティスを完全支配し、今季初めて3セッション全てでメルセデスを抑えてトップタイムを刻んだ。2時間後の公式予選では今シーズン初のポールポジションを目指す。

2020 F1第14戦トルコGP土曜3回目のフリー走行が現地11月14日に60分間に渡って行われ、初日に最速を連取したフェルスタッペンが1分48秒485を記録。2番手につけたフェラーリのシャルル・ルクレールを0.945秒差で退け、予選前最後の練習走行で再びタイムシート最上部につけた。

3番手にはチームメイトから1.574秒落ちでアレックス・アルボンが続き、初日に続いてレッドブル・ホンダR16が高い競争力を示した。7度目のタイトルが掛かるメルセデスのルイス・ハミルトンはノータイムに終わり、20番手最下位でクルマを降りた。

現地イスタンブールは前日夜に雨が降り、一旦は止んだもののの、セッション開始約40分前から再び降雨に見舞われた。予選結果を占う最終プラクティスは気温12.9℃、路面15℃のウエットコンディションでスタート。ロマン・グロージャン(ハース)とフェラーリ勢を筆頭に、各マシンは浅溝が刻まれたインターミディエイトタイヤを履いてコースインした。

再舗装された直後という事で非常に滑りやすい路面は雨によって更にグリップを失い、サーキットの至る所でスピンを喫するマシンが多発。中でもルクレールとエステバン・オコンはビリヤードの如く接触し、ルノーR.S.20は軽くスピンを強いられたが、低速下でのアクシデントであった事もあり、クルマに大きなダメージはなかった。

なおピレリは2日目に向けて、初日セッションで予想以上に大きな負荷がタイヤに掛かっていたとして、雨用を含めた全てのタイヤの最低内圧を1psi引き上げた。

雨脚が強まってきたため、各車は早々にインターミディエイトから深溝のフルウェット・タイヤへと履き替えたが、ウェットは数が限られている事もあり、事故のリスクを抑える意味でもその後は全車が一旦ピットへと戻り、ノーアクションの状態が15分近く続いた。1時間の中で最も多く走り込んだセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)ですら14周に留まった。

予選でも同様のコンディションが予想される中、ウェット用のセットアップを試すためだろうか。時計の針が残り10分を切ったことろでアルファタウリ・ホンダ勢とアルファロメオ勢がコースイン。ターン3からの脱出後にスピンを喫したアントニオ・ジョビナッツィは、「氷の上の方がまだ増マシだよ」とこぼした。

ウィリアムズのジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィは1周のインスタレーションラップのみでセッションを終え、ハミルトンは3周を走るもタイムを計測する事はなく、タイムシートの最下部に自身の名を残した。

2020年F1トルコグランプリ公式予選は、日本時間11月14日(土)21時から全3ラウンド、計1時間に渡ってイスタンブール・パーク・サーキットにて行われる。

2020年F1第14戦トルコGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:48.485 6
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:49.430 +0.945 9
3 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:50.059 +1.574 5
4 31 エステバン・オコン ルノー 1:53.897 +5.412 9
5 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:53.995 +5.510 7
6 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:54.490 +6.005 14
7 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:55.577 +7.092 6
8 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:55.666 +7.181 4
9 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:55.878 +7.393 4
10 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:56.824 +8.339 5
11 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:58.475 +9.990 6
12 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:59.548 +11.063 7
13 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 2:02.325 +13.840 10
14 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 2:02.473 +13.988 7
15 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 2:04.748 +16.263 5
16 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 2:06.351 +17.866 13
17 26 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 2:09.368 +20.883 8
18 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1
19 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1
20 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 3

コンディション

天気
気温12.9℃
路面温度15℃

セッション概要

グランプリ名 F1トルコGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 イスタンブール・パーク・サーキット
設立 2005年
全長 5338m
コーナー数 14
周回方向 反時計回り

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