VCARB 02は角田裕毅の”期待”に応えたか?レーシングブルズ、F1テスト初日から大量周回…新人ハジャーはスムーズ適応

角田裕毅がドライブするレーシング・ブルズVCARB 02、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

2025年F1プレシーズンテスト初日が2月26日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで実施され、レーシング・ブルズの角田裕毅とアイザック・ハジャーがそれぞれ10番手、11番手のタイムを記録した。

角田裕毅、安定した走行で78周を完了

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ガレージ内で様子をうかがう角田裕毅(レーシング・ブルズ)、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

午前のセッションを担当した角田は、1分31秒610を記録。午前最速となったアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)から0.182秒遅れの4番手につけ、最終的に総合10番手で初日を終えた。

また、全20名の中で2番目に多い78周を走破。安定した走行を続け、チームのデータ収集に大きく貢献した。

「多くのデータを収集できた良い一日でした」と角田裕毅は振り返る。

「初日の主な焦点はマシンの特性を理解し、その挙動を確認することにありました。大部分で期待通りの動きをしていたのはポジティブです。もちろん、改善すべき部分はいくつかありますが、それがプレシーズンテストの意義でもあります」

「大きな問題もなく、オフシーズンにしっかりと準備してくれたチームに感謝したいと思います。残り2日間が楽しみです」

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バーレーン・インターナショナル・サーキットでレーシング・ブルズVCARB 02をドライブする角田裕毅、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目

新人ハジャー、スムーズな適応を見せる

F1デビューシーズンを迎えるハジャーは午後のセッションで76周をこなし、途中、360度スピンを喫する場面もあったが、角田から0.021秒遅れの11番手でセッションを終えた。

ルーキー勢としてはアントネッリに次ぐ2番手タイムを記録し、短い走行時間ながら順調な適応を見せている。

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ピットストップを行うアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズVCARB 02)、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

クルマを降りたハジャーは「楽しかったよ!」と笑顔を見せた。

「プログラムをすべて消化できたし、クルマの中でも快適に感じられた。まだ始まったばかりだから、やるべきことはたくさんあるけど、特にショートランでの課題を見つけられたのは収穫だ」

「初日のテストとしては順調だったし、適応も早かったと思う。良いスタートになったよ」

レーシング・ブルズ、堅実な滑り出し

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ピットレーンで話すレーシング・ブルズのアラン・パーマン(レーシングディレクター)とローラン・メキーズ(チーム代表)、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

レーシング・ブルズはチームとして計154周を走破し、この日の最多周回数を記録したハース(160周)に次ぐ2番目のマイレージを確保。新車VCARB 02のデータ収集を順調に進めた。

レーシングディレクターを務めるアラン・パーメインは、チームのテスト初日を振り返り、満足のいく結果だったと語った。

「VCARB 02にとって堅実なスタートを切ることができた。計画通りに1日を終え、両ドライバーがそれぞれ400km以上を走行した」

「彼らは概ね満足しているが、まだ序盤であり、非常に低温のトラックや強い風といった厳しいコンディションにも対応しなければならなかった。それでも、大きな問題はなく、予定通りのプログラムを完遂できた。残り2日間に向けてしっかりと準備が整った」

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