角田裕毅「おかしい」ローソンのレッドブルF1先行昇格、解雇が噂されるペレスの後任を巡り
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角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、不調続くセルジオ・ペレスが契約解除された場合、リザーブドライバーのリアム・ローソンが自身より先にレッドブルに昇格するのは「おかしい」と語り、マックス・フェルスタッペンの僚友に相応しいのは自身だと主張した。
フェルスタッペンが過去6戦で119ポイントを獲得する一方、僅か15ポイントに留まるペレスのパフォーマンスは、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表をして「擁護できない」ものであり、シーズン途中を含めた解雇の噂が広がっている。
F1での4シーズン目を迎えた角田裕毅は今年、昨年のハンガリーGPよりチームに加入した8度のグランプリウィナーであるダニエル・リカルドを一貫して上回る走りを見せており、早々に2025年の契約を勝ち取った。
しかしながらレッドブル内部においてはこれまで、その昇格が一度たりとも真剣に検討されていないと考えられており、ペレス解任の場合の後任有力候補は今年、レースシートを持たないローソンだと見る向きもある。
22歳のニュージーランド人ドライバーは昨年、手の負傷により欠場を余儀なくされたリカルドの代役として角田裕毅と共に5レースに出走。その類まれなパフォーマンスはザウバー(アウディ)からの移籍オファーをもたらしたとも噂されている。
また、先週はシルバーストン・サーキットで現在のチャンピオンシップをリードするレッドブルRB20をテストした。その走りは首脳陣に対し、即時のレースチーム昇格を決断させるほどのものではなかったと見られているが、レッドブルは依然としてローソンを高く評価しており、チーム離脱条項が有効となる9月までにシートを約束したいと考えているとされる。
F1公式サイトによると、ハンガリーGPの開幕を翌日に控えた木曜のハンガロリンクで、経験乏しいローソンが自身より先にレッドブルに昇格するのは変な話だと思うかと問われた角田裕毅は、「もし彼らがリアムを選ぶなら、それはおかしいでしょうね」と答えた。
「ただ少なくとも僕は、そうはならないと思います。このチームで走った際にリアムが良い仕事をしたのは確かですが、僕はそれ以上のことをしたと思います」
「どうなるか見守るつもりです。結局のところレッドブルは、ドライバーをどうマネジメントすれば良いかを心得ています」
また、フェルスタッペンの隣のシートに座る資格があると思うかとの質問に対しては、一言「そうですね」と答えた。
「チームメイトがマックスであろうとなかろうと、過去3年と比べて上位チームと戦う準備は整っていると感じています。ただ最終的にはレッドブルが決めることであって、僕がコントロールできるものではありません。なので僕としては目の前のレースで自分がすべきことに集中しています」
自身の将来についてについては、ドライバー人事権を持つホーナーやモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコとの間で「ホスピタリティでのカジュアルな雑談」があったと明かしつつも、まだ「真剣な話し合い」はしていないと説明した。
「彼らは急いでいるわけではなく、チェコ(ペレス)に関する発表があったのも2レースか1レース前のことですし、チェコが本当に良いパフォーマンスを見せれば、ドライバーを変える理由はありません」
「レッドブルの今のスタンスは結局のところ、チェコにとっては良いことだと思います。なぜなら彼らはプレッシャーをかけたくないと思っているわけで、それは間違いなくフェアだと思いますし、彼らは僕自身についても、今すべきことに集中することを望んでいるので、まだ真剣な話し合いはしていません」
ローソンがペレスの後任最有力との見方についてF1公式プレゼンテーターのローレンス・バレットは「私の情報筋によると、そうではなく、ローソン、ダニエル・リカルド、角田裕毅の中で決定されるようだ」と伝えた。