角田裕毅、痛恨の事故と”グッスリ”眠れぬ夜を経てF1エミリア・ロマーニャ決勝へ「まだ完全にはリセット出来ていないけど…」
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痛恨のクラッシュから一夜明け、最後尾からの巻き返しに挑む角田裕毅。曰く、F1エミリア・ロマーニャGP決勝を前に、まだ完全に気持ちを切り替える事が出来ていないという。
第一ラウンドの1発目のアタックの最中の事故という事で、角田裕毅はタイムを残せないままにクルマを降りる事となった。AT02のリアは無残な姿に成り果て、ホンダは決勝を前に全てのパワーユニットコンポーネントを交換。アルファタウリはギアボックスを交換した。
シーズン開幕に向けて「ミスを恐れない」としていた角田裕毅だが、クルマの状態が素晴らしかった事もあり流石に堪えたようで、決勝を直前に控えて「酷いミスを犯してしまったため、まだ完全には気持ちをリセット出来ていません」と語った。
実際、昨夜は熟睡出来なかったとの事。本人的に非常に悔やまれるクラッシュだったようだ。とは言え、ポイントが得られるのは予選ではなくレース。「失うものはありませんし、今日はクルマを信じて全てを出し切って前に進んでいきたい」と前を向いた。
予選資格がない状態であったが、スチュワードは角田裕毅にグリッドに付く事を許可した。CEおよびES、そしてギアボックス交換でペナルティを受けるものの、そもそも最後尾であるため影響はない。
角田裕毅は最後尾スタートについて「ミラーに気を配って後続車を気にする必要がなく、前の獲物に集中できる」環境でありとして、まずはオープニングラップで可能な限りポジションを取り戻したいと意気込んだ。
なお現地イモラはレース前に上空から雨粒が落ち始め、路面の一部コンディションはフルウェットへと変わった。角田裕毅にとって恵みの雨となるやもしれない。
2021年 F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、日本時間4月18日(日)22時にスタート。1周4,909mのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを63周する事でチャンピオンシップを争う。