角田裕毅、パルクフェルメ違反…F1ベルギー決勝でピットレーン・スタート
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パルクフェルメ規定違反に伴い、角田裕毅(アルファタウリ)は2022年8月28日のF1第14戦ベルギーGP決勝レースをピットレーンからスタートする。
焦りからミスを喫して19番手で予選Q1敗退となった角田裕毅に対し、アルファタウリは決勝を前に今季5基目となるICE(内燃エンジン)、ターボ、MGU-H/K、エキゾーストを開封した。
単に交換するだけであればグリッド降格だが、FIAテクニカル・デリゲートのジョー・バウアーは、アルファタウリが許可なくこれらの作業を行ったと報告した。
この行為は、書面による要請を行い、かつテクニカル・デリゲートの承認が得られた場合にのみ当該作業を許可すると定めるF1競技規定第40条3項に違反する。
予選後のクルマに変更を加えてはならないとする、いわゆるパルクフェルメ規定に違反した場合、当該ドライバーはピットレーンからのスタートを余儀なくされる。
予選19番手とは言え、他者の降格に伴い13番グリッドに着く予定であっただけにピットレーン・スタートは手痛いところだ。
なお、巻き返し重視のためにパルクフェルメ違反を承知でセットアップ変更を決断し、その”ついで”として手間を省くために敢えて申請を出さずパワーユニットを交換した、というシナリオも考えられるが、そういうわけではないようだ。
ジョー・バウアーによると決勝を前にパーツやパラメータを変更したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の3名のみで、いずれもレギュレーションで変更が許されている内容のみの作業に留まっている。
角田裕毅の後退に伴い、15番グリッドのマックス・フェルスタッペンを含む計7名は各々、1つ繰り上がりのグリッドに着く事になる。