遅すぎた…フェルスタッペン 最終盤に2位転落でハミルトン5連覇、角田はトラブルDNF / F1スペインGP《決勝》結果とダイジェスト
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2021シーズンFIA-F1世界選手権 第4戦スペインGP決勝レースが5月9日に行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾りカタロニア・サーキットでの5連覇を達成した。
2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はスタート直後にハミルトンを交わして首位に浮上したもののレースペースでW12に及ばず、最終盤にトップの座を奪われ2位に後退。3位表彰台はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果だった。
レースを終えたフェルスタッペンは「僕らはあまりに遅すぎた」と述べ、仮にメルセデスと同じ2ストップ戦略を選んだとしても優勝できたかどうかは分からないと付け加えた。レッドブル陣営に有効な手立ては殆ど残されていなかった。
アルファタウリ・ホンダ勢は、12番手ピエール・ガスリーがスタートの際にグリッドをはみ出て停車したとして5秒ペナルティを科されてしまい、19周目に最後尾にまで下がったものの、ソフトタイヤを履いた最終スティントで怒涛のオーバーテイクを重ねて見事10位入賞をもぎ取った。
物議発言を経て16番グリッドからレースに臨んだ角田裕毅は、1周目に2ポジションダウンと後退するもすぐに奪還。巻き返しに向けてまずまずのスタートを切ったが、7周目のターン10でマシンストップに見舞われ今回唯一のリタイアとなった。
LAP 9/66
⚠️ SAFETY CAR ⚠️
Tsunoda has ground to a halt at Turn 10#SpanishGP 🇪🇸 #F1 pic.twitter.com/TOP5mq40WE
— Formula 1 (@F1) May 9, 2021
中団最上位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)。左肩に不調を抱えて思うように予選を戦えず、8番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)の巻き返しを振り切り4位でチェッカーフラッグを受けた。チームメイトのカルロス・サインツも7位入賞と、跳馬はWポイントを飾った。
マクラーレンも2台揃ってのポイント獲得を果たした。共に堅実な2ストップ戦略を獲り、レースを通して上位を走行。ダニエル・リカルドが6位、ランド・ノリスが8位フィニッシュを果たした。入賞残りの一枠を手にしたのはアルピーヌのエステバン・オコンだった。
公式タイヤサプライヤーのピレリは最も硬いレンジのC1からC3までのコンパウンドを投入。当初の予想通りに2ストップ戦略が主流となり、1ストッパーは9位入賞のオコンと12位完走のキミ・ライコネン(アルファロメオ)の2台のみだった。
フォーメーションラップは日本時間9日(日)22時に開始された。現地バルセロナはレース開始直前に軽く雨粒が落ちる空模様となったが、チャンピオンシップポイントを争う決勝は気温21℃、路面31℃、湿度58%のドライコンディションでブラックアウトを迎え、1周4675mのコースを66周する事で争われた。
オープニングラップのターン1では、フェルスタッペンがポールシッターのハミルトンを交わしてラップリーダーに躍り出た。接触を避けるべくアクセルを戻したハミルトンに前を塞がれボッタスも失速。ルクレールが3番手に浮上した。
7周目のターン10で角田裕毅がマシンを停めると、車両回収のために今回唯一のセーフティーカーが導入された。このタイミングでタイヤ交換のためにピットに入ったアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はタイヤ交換に35秒を要し大きくタイムをロス。最終15位でレースを終えた。交換用のタイヤがパンクしていた事が原因とみられる。
レースは11周目にリスタートを迎え、フェルスタッペンは上手く蹴り出しハミルトンを2番手に抑えた。
上位勢としてはボッタスが先陣を切ってピットに向かい、23周目にミディアムへと履き替えた。すると翌周にラップリーダーのフェルスタッペンがピットイン。ミディアムタイヤに交換するも、意思疎通に問題があったことで左リアタイヤが準備出来ておらず4.2秒を失った。
ここでメルセデス陣営はアンダーカットを狙わずハミルトンをステイアウトさせ、29周目にミディアムタイヤを履かせてコースに送り出した。フェルスタッペンとのギャップは1秒から6秒へと拡大した。
その後、6周の履歴差を活用して猛烈に追い上げたハミルトンだが、DRS圏内に入ってもストレートで交わす事は出来ず、43周目に再びピットイン。再度新品ミディアムに履き替え、最終盤でのオーバーテイクを狙いに出た。
新品ミディアムを持たないフェルスタッペンに打つ手はなく、最終盤に追いつかれてしまい、60周目のターン1のエントリーでハミルトンに首位を奪われてしまった。
失うものがなくなったレッドブル陣営は、フリーストップを利用して翌周にフェルスタッペンをピットに入れソフトタイヤに交換。ファステストラップを刻みボーナスの1ポイントを上乗せした。
2021年F1第4戦スペインGP決勝リザルト
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 66 | 1:33:07.680 | 25 |
2 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 66 | +15.841s | 19 |
3 | 77 | ボッタス | メルセデス | 66 | +26.610s | 15 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 66 | +54.616s | 12 |
5 | 11 | ペレス | レッドブル | 66 | +63.671s | 10 |
6 | 3 | リカルド | マクラーレン | 66 | +73.768s | 8 |
7 | 55 | サインツ | フェラーリ | 66 | +74.670s | 6 |
8 | 4 | ノリス | マクラーレン | 65 | +1 lap | 4 |
9 | 31 | オコン | アルピーヌ | 65 | +1 lap | 2 |
10 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 65 | +1 lap | 1 |
11 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 65 | +1 lap | 0 |
12 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 65 | +1 lap | 0 |
13 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 65 | +1 lap | 0 |
14 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 65 | +1 lap | 0 |
15 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 65 | +1 lap | 0 |
16 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 65 | +1 lap | 0 |
17 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 65 | +1 lap | 0 |
18 | 47 | シューマッハ | ハース | 64 | +2 laps | 0 |
19 | 9 | マゼピン | ハース | 64 | +2 laps | 0 |
NC | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 6 | DNF | 0 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 21℃ |
路面温度 | 31℃ |
周回数 | 66 |
セッション概要
グランプリ名 | F1スペインGP |
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レース種別 | 決勝 |
レース開始日時 |
サーキット
名称 | カタロニア・サーキット |
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設立 | 1991年 |
全長 | 4657m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |