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ハースのロマン・グロージャンは、第5戦スペインは今シーズンの行方を占うのに最適なグランプリであると語る。F1スペインGPの舞台となるカタロニア・サーキットは、例年冬のテストの開催地としても使われているため、シーズンが始まってからどの位マシンが改善しているのかを測るのに適した地として知られている。
あらゆるF1チームはヨーロッパに本拠地を置いているため、ハースのみならず全F1チームがスペインGPに大規模アップグレードを予定している。スペインでのアップグレードは今後のレースの勢力図に大きな影響を与えることになる。今季はレギュレーションが大幅に変更されているため、アップグレードの効果が例年以上に大きく作用すると考えられる。
グロージャン:スペインGPに向けてのコメント
ロマン・グロージャン
今年のアップグレードは例年以上に重要
「バルセロナは誰もがよく知っているコースだね。ここは僕らがどのような変化を遂げたのか、そしてどの位マシンを開発することができているのかを判断するのにもってこいの場所なんだ。全チームが大規模アップデートを投入してくるから、シーズンの今後の行方を占うことになると思うよ。僕らが何を成し得たのか、それは十分なのか、それとももっと必要なのかを見極める必要がある場所なんだ」
「僕らハースにはかなり大きなアップデートが投入される予定なんだ。シーズン最初の大きなテストになるだろうね。今シーズンは、主にアップデートとそれがマシンにもたらすパフォーマンスが戦況を左右することになる。例えメルボルンでポールを獲得したマシンをシーズン最後のアブダビで走らせたとしても、予選Q2進出すら確実とは言えないと思うんだ。うん、これはかなり間違いのないことだと思う。今年のアップデートがもたらすものは例年に比べて大きくなるから、楽しみだよ」
「今の車のパフォーマンスには満足してる。僕らは予選Q3へのボーダーライン上にいるからね。現時点での焦点は、アップデートがどう作用するか、ってことさ。他のチームのアップグレードに対して、僕らのアップグレードがどの位の効果があるのか?僕らは上手くやっていると思うけど、他の人が何をしているのかは分からないからね」
「最初のセクターにある高速コーナーと超低速セクションのために、ここはすごく厳しいコースなんだけど、これは同時にマシンの良し悪しを判断するいい場所でもあるってことなんだ。高速コーナーではダウンフォースの、そして低速コーナーではメカニカル・グリップの確認をすることができるんだ」
ハースのチーム代表を務めるギュンターシュタイナーは、投入されるアップグレードは広範囲に渡るものの、外見上の大きな変化は少ないため、あまり気づかれることはないだろうと語っている。2017年のF1スペインGPは、日本時間5月12日(金)17:00のフリー走行で幕を開ける。