ボッタスが初日連取、レッドブル・ホンダは課題山積?0.7秒落ちの5番手 / F1スペインGP《FP2》結果とダイジェスト
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ヨーロッパラウンドの開幕を迎えたカタロニア・サーキットで5月10日、2019年F1第5戦スペインGP金曜2回目のフリー走行が行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分17秒284を記録。初日2回のプラクティスで共に最速タイムを刻んでみせた。
午前のFP1に引き続き、午後の現地バルセロナも晴れに恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温23℃、路面43℃のドライコンディションでスタートした。アップグレードの評価に時間を割いた1回目のフリー走行とは異なり、各車週末に向けてセットアップを煮詰めるべく精力的に周回を重ねた。
ボッタスに続く2番手につけたのは、ロールバーを変更して臨んだルイス・ハミルトン。1000分の49秒差で遅れを取ったものの、シルバーアローとしてはグランプリ初日を1-2で締め括る形となった。W10にはフロントサスペンションやバージボード等、クルマ前方を中心に新たなパーツが搭載され、特に低速のセクター3区間での速さが光った。
チャンピオンシップでの遅れを挽回すべく、フェラーリはエンジンとエアロ双方にアップデートを持ち込んだものの、シャルル・ルクレールが3番手、セバスチャン・ベッテルは4番手に終わり、ライバルにコンマ3秒ものギャップを許した。
とは言え、同じカタロニアで開催されたプレシーズンテストで圧倒的なスピードを示していた事を考慮すれば、跳ね馬が幾らか実力を隠し”三味線を引いていた”可能性は否定できず、予選が行われる2日目は状況が様変わりする事もあり得る。
フェラーリが明日以降への望みを覗かせた一方で、欧州初戦をターニングポイントにして表彰台争い復帰を目指していたレッドブル・ホンダは、リザルトのみならずメカニカル面でのトラブルが目立ち、やや精彩を欠く格好となった。
FP1で発生したエンジンからのオイル漏れを受け、ホンダはFP2に向けて、予定よりも1セッション早くマックス・フェルスタッペンのPUをスペック2へと換装。P2では深刻なトラブルはなく5番手タイムを記録するも、予選シミュレーション中に、アクセルの踏み込みと加速が連動しない不具合を訴えた。
初日のタイムシートを真に受けるのは危険ではあるものの、トップとのコンマ7秒という差は非常に大きく、課題山積といった状況だ。
ピエール・ガスリーの方はボッタスから0.9秒落ちの7番手。シャシーに大規模アップグレードを投入したハースのロマン・グロージャンに先行を許した。RB15は時折不安定な挙動を見せており、ポールポジション争いのためにはやるべき仕事が多く残されているように見受けられる。
同じホンダエンジンを搭載するスクーデリア・トロロッソ勢は、ダニール・クビアトが10番手、アレックス・アルボンが12番手という結果となった。同じ中団グループのハースとのギャップはコンマ5秒と開いており、グリッド争いではマクラーレンやアルファロメオとの接戦が予想される。
ハースに続いてミッドフィールダーとしてトップ10に名を連ねたのは、母国グランプリとなるマクラーレンのカルロス・サインツ。クビアトを抑えて9番手で初日を締め括った。
レーシングポイントは、FP1の最終盤にクラッシュしたランス・ストロールのマシンを修復。幾つかのアップグレードに予備がなかったため、一部は古いスペックのパーツを搭載した。2日目には再び最新パーツが持ち込まれる見通しだ。
スペイングランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11日(土)19時から、公式予選は同22時からカタロニア・サーキットで開催される。
2019年F1第5戦スペインGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:17.284 | 35 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:17.333 | +0.049 | 35 |
3 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:17.585 | +0.301 | 42 |
4 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:17.673 | +0.389 | 41 |
5 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.035 | +0.751 | 30 |
6 | 8 | グロージャン | ハース | 1:18.153 | +0.869 | 42 |
7 | 10 | ガスリー | レッドブル | 1:18.238 | +0.954 | 34 |
8 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:18.355 | +1.071 | 40 |
9 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:18.658 | +1.374 | 45 |
10 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:18.722 | +1.438 | 40 |
11 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:18.727 | +1.443 | 30 |
12 | 23 | アルボン | トロロッソ | 1:18.779 | +1.495 | 44 |
13 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:18.839 | +1.555 | 33 |
14 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:18.861 | +1.577 | 43 |
15 | 3 | リカルド | ルノー | 1:18.934 | +1.650 | 40 |
16 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:19.041 | +1.757 | 43 |
17 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:19.427 | +2.143 | 37 |
18 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:19.448 | +2.164 | 40 |
19 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:20.191 | +2.907 | 38 |
20 | 88 | クビサ | ウィリアムズ | 1:20.781 | +3.497 | 23 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 23℃ |
路面温度 | 43℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1スペインGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | カタロニア・サーキット |
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設立 | 1991年 |
全長 | 4657m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |