2017年F1スペインGP《FP1》結果とダイジェスト / 白煙吹くホンダ、メルセデスがリード

ルイス・ハミルトンcopyright F1

2017年F1スペインGP金曜1回目のフリー走行を制したのはメルセデスの2台。1分21秒521を記得したルイス・ハミルトンがトップタイムをマーク、2番手にバルテリ・ボッタス、3番手にはフェラーリのキミ・ライコネンが続いた。ライコネンとハミルトンとのタイム差は0.935秒と極めて大きく、メルセデスが大きく先行した形だ。

マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、セッション開始早々にオイルリークによりマシンが煙にまみれに、ほとんど走行することなくマシンを降りた。ストフェル・バンドーンは2秒879落ちの13番手につけた。

8番手ハースのロマン・グロージャンまでは各チームがきれいに並んだ。レッドブル勢はフェラーリにかなり接近してきている。好結果が予想されるウィリアムズの2台はマッサが14番手、ストロールが18番手に終わった。今シーズン前戦ダブルポイント獲得を果たしているフォース・インディアは11番手と12番手につけた。


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終わりなきホンダトラブル地獄


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気温20度、路面温度25度のドライコンディションで始まったセッション開始直後、インスタレーション・ラップのためにコース上に出ていったアロンソのマシンが白煙を吐いてスピン。マシン底部からオイルを垂れ流しコース上でストップしイエローフラッグが提示された。マシンはクレーンで吊るされガレージに運ばれた。

「質問は僕じゃなくホンダにしてくれ。1コーナーを過ぎた所でエンジンブローしたんだ。そのせいで僕らは1回目のセッションを失ってしまった。ファンに申し訳なく思うよ。辛いよ、でもマクラーレンの皆の方がもっと辛いと思う。彼らは1000分の数秒を見つけようとアップデートを持ち込んだんだ。でも僕らはもう走れない」と母国GPのアロンソ。ホンダを非難する一方、マクラーレンを擁護した。

トラブルの原因については調査中として、チームはFP2に向けてパワーユニットの交換する。ジャーナリストのジェニー・グローによれば、マシンを降りたアロンソはサーキットを後にしホテルに戻ったという。アロンソは、セッション終了間際にテニスコートでテニスをする自身の画像をインスタグラムにアップしている。FP2開始1時間前に口笛を吹きながらパドックに帰還した。


©fernandoalo_oficial

ブレーキトラブルのベッテル


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リアがおかしいと無線で訴えていたベッテル、最終コーナー立ち上がりでシフトアップを試みるもギアが入らずホームストレートを惰走。「ギアボックスに問題発生、何かが壊れたみたい、ピットレーン出口でマシンを止めるね」とベッテル。ガレージに戻り原因を調査した結果、ブレーキパッドの破損であることが判明。セッション残り35分のところでコース上に復帰し、ダメージを最小限に留めた。

今季初登場のハードタイヤ


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セッション序盤はすべてのマシンがハードタイヤを装着して走行。17年シーズン初登場となる最も硬いハードタイヤについては「硬すぎ」「全く使えない」との感想をもらすドライバーが多く、レースで使用される見込みは低いため、セッティング確認、アップデート検証のための捨てタイヤとして使われたものを考えられる。

2017年F1第5戦スペインGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.521 28
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:21.550 +0.029 30
3 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:22.456 +0.935 24
4 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:22.600 +1.079 23
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:22.706 +1.185 22
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:23.084 +1.563 17
7 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:23.670 +2.149 22
8 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:23.758 +2.237 23
9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:23.993 +2.472 24
10 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:24.004 +2.483 21
11 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:24.188 +2.667 23
12 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:24.324 +2.803 22
13 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:24.400 +2.879 24
14 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:24.618 +3.097 34
15 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:24.642 +3.121 18
16 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:24.966 +3.445 23
17 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:25.182 +3.661 24
18 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:25.919 +4.398 34
19 46 セルゲイ・シロトキン ルノー 1:26.293 +4.772 10
20 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1

コンディション

天気晴れ
気温20℃
路面温度25℃

セッション概要

グランプリ名 F1スペインGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 カタロニア・サーキット
設立 1991年
全長 4657m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1スペインGP特集

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