本当にイライラした、とフェルスタッペン…突風にDRS不能も「本当に寛大」なペレスの支援を経て逆転優勝
Published:
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンはF1スペインGPの決勝レースで、突風によりコース外に追いやられポジションを失った挙げ句、予選時と同じ様にDRSが動作しないトラブルに見舞われた。
最終的には「本当に寛大」なチームメイト、セルジオ・ペレスのサポートもあり、キャリア初優勝の地で逆転優勝を飾ったものの、レース前半は「本当にイライラした」レースを強いられる事となった。
カタロニア・サーキットでの66周のレースを終えたフェルスタッペンは「前半30周は本当にイライラした」と振り返った。
「ターン4でコースオフした件には本当にビックリした。ブレーキを遅くしたりオーバースピードでコーナーに入っていったわけじゃなかったからね」
「今日はかなりの突風が吹いていたんだ。安定して走れていると思っても、次の周になると突然、オーバーステアになるような感じでね。だから多分、不意打ちを食らった感じなんだと思う。理想的な状況ではなかった」
「おかげでジョージ(ラッセル)とチェコ(ペレス)の後ろに下がる事になったけど、本当に寛大な事にチェコは僕がジョージにアタックをかけるのを許してくれた。多分チームとして戦略を分けようとしていたんだとは思うけど」
「でもジョージに仕掛けようとした途端に、メインストレートでDRSが効かなくなってしまったんだ。ずっとね。だから本当に辛かった」
「たまにストレートの半分くらいまで開いたかと思えば、全く開かないこともあった。それで20周近くに渡ってジョージの後ろに留め置かれる事になっちゃって。本当に大変だったんだ」
波乱万丈だったとは言え、チームとしてはイモラに続く今季2回目の1-2フィニッシュと、最高の結果を持ち帰る事となった。
「チェコと並んで1位と2位でレースを終えることができて最高だ。レース序盤はきつかったけど、最終的には良い終わり方だった!」
「ジョージとのバトルは大変だった。特にDRSが動かなかったからね。でもトップを争っていてリスクを冒したくなかったから我慢するしかなかった」
「DRSの件に関しては、どうして問題が起きたのかよく分からないから、これから調査してみるつもりだ。まぁ最終的に優勝したわけで何かを失ったわけじゃないけど」
「いい調子だし、チームとして誇らしく思うけど、見ての通り幾つかの点に関しては故障が目立っているから、これに関しては懸命に取り組み続ける必要がある」
「あらゆる面で完璧にやらないと」
5月22日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2022年F1第6戦スペイングランプリ決勝レースでは、2番グリッドのマックス・フェルスタッペンが逆転優勝。2位にセルジオ・ペレスが続きレッドブルが今季2度目の1-2フィニッシュを飾った。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。
モンテカルロ市街地コースを舞台とする次戦モナコGPは5月27日のフリー走行1で幕を開ける。