オーストリアGPの一部観客が虐待行為「一生追放されるべき」フェルスタッペンを含むF1界が一斉非難
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レッドブル・リンクに足を運んだF1オーストリアGPの観客複数人がSNSを通して、他の観客からセクハラや人種差別、同性愛嫌悪など、差別的な虐待を受けたと主張した事を受け、F1コミュニティが一斉に非難した。
一連の投稿は決勝レースを前にソーシャルメディア上に出回った。現地当局による事実確認はまだなされていないようだが、これを受けF1は、報告されたような行為は「容認できない」との声明を発表し、警備を強化した。
2位表彰台に上がったフェルスタッペンは「今週末にファンから受けた応援は本当に素晴らしかった。でも幾つかショッキングなことを耳にした」と述べ「明らかに間違った事だし、全く正しくない」と非難した。
週末のレッドブル・リンクにはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を応援するため、オランダから5万人以上のファンが訪れたとものとみられている。
また、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「グランドスタンドとファンパークで虐待行為があったと聞きショックを受けている。我々はF1コミュニティ全員と団結し、こうした行為を非難する」と語った。
「私たちは多様性を大切にしており、ファンが安全にスポーツを楽しめる空間を望んでいる」
優勝したシャルル・ルクレール(フェラーリ)も「どこであれ、そういう光景を目にするのは受け入れがたい。もし僕らに何かできる事があればやるべきだし、そうする必要があるのは明らかだ」と語った。
予選でクラッシュした際に、観客から”歓声”を浴びたルイス・ハミルトン(メルセデス)は「この問題は、今もなお世界中で起きている事であって、教育や無知が原因であることを浮き彫りにしている。僕らは一致団結してポジティブな言葉を全ての人たちに広めていかなきゃならない」と訴えた。
また、RaceFansによるとメルセデスのトト・ウォルフ代表は「繰り返すが、我々はこうした少数の馬鹿者を非難し、そして我々に近づくなと言うべきだ」と強い表現で憤りをあらわにした。
「我々はあなたを必要としていない。もしあなたがそのグループの一員なら、消えてくれ」
一方でウォルフは「今日の世界の流れを理解していない少数の酔っ払ったアホがいるからと言って、ここに来ている99.9%のファンを非難してはならない」とも述べ、少数派の行動によって大多数のファンが汚される事はあってはならないと強調した。
セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)もウォルフ同様に「誰であろうと、そういう人たちは自分自身を恥じるべきだし、レースイベントから一生追放されるべきだ」と主張した。