ピエール・ガスリー、古巣復帰3戦目「全てが噛み合い好転しつつある」
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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2019年FIA F1世界選手権第15戦シンガポールGPに先立って抱負を語った。アレックス・アルボンとの電撃交代から3レース目を迎えるガスリーは、新しいエンジニアチームとの仕事や、今季型STR14について「全てが噛み合いつつある」と述べ、チームやマシンにも慣れ、実力を発揮できるだけの土壌が整ってきたとの考えを示した。
全てが噛み合い好転しつつある
ピエール・ガスリー
最終的なリザルトは僕らが望んでいたものではなかったけど、モンツァでの週末では幾つかのポジティブな手応えを得る事が出来た。金曜日のパフォーマンスは予想以上に好調だったし、日曜日のレースのペースも良かった。結果は別として、この点に満足してるからこそ、直近の2戦とは全く異なる種類のレーストラックであるにもかかわらず、ポジティブな気分でシンガポールに行くことができる。
ここはモナコと共通が多いストリートサーキットだから、最大ダウンフォース仕様のパッケージを持ち込む事になる。ストレートはモナコより少し多いけどね。僕の昨年のシンガポールは複雑な週末だったけど、トロロッソは伝統的にここで良い結果を残してきた。
このチームで今年レースをするのはシンガポールで3度目になるわけだけど、モンツァの時点で既に新しいクルマにもかなり慣れてきたし、エンジニアとの仕事のやり方に関しても一歩前進させる事ができたから、全てが噛み合って良くなりつつあると感じてる。この勢いを続けて、シンガポールでの今週末に良いリザルトを持ち帰りたい。
シンガポールで誰もが話題にする事は2つ。暑さとナイトレースだ。ここはコンディション的に厳しいし、本当にエキサイティングなレースになる。シンガポールに向けては、体が汗をかく事に慣れるよう、トレーニング内容を調整するんだ。
Tシャツとトレーナーを重ね着して暑いコンディションの中でトレーニングしたり、乾燥した暑さのサウナや、蒸気で湿度が高いハンマム(スチームサウナ)で長時間過ごすことで、体を暑さに適応させる。これによって、シーズンの中で最も長く厳しいレースに向けてフィジカルを合わせ込むことが出来るんだ。
コーナーの数が多くてペースも速いから、ドライブしている間は一息つく暇もないけど、僕はそういった凄くテクニカルでツイスティなコース、リズム良く駆け抜けなきゃならないトラックが大好きだ。シンガポールGPは過酷なコンディションの中で2時間近くも集中力を維持しなきゃならず、シーズンの中で最も厳しいレースと言えるけど、それと同時に最もエキサイティングなレースでもある。
シンガポールGPの舞台となるのは、全長5063mのコースに23もの数のコーナーを配置するマリーナベイ市街地コース。昨年のグランプリでは、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。危なげないレース運びで2位のマックス・フェルスタッペンを7秒近く引き離し、キャリア通算69勝目、シンガポールでの2連覇を果たした。
F1シンガポールGPは、日本時間9月20日(金)17時30半からのフリー走行1で幕を開ける。