メルセデス「0.5秒差だったはず…」最前列独占もフェルスタッペンへの”完敗”認め、決勝に向け要警戒
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メルセデスのトト・ウォルフ代表は4日のF1サウジアラビアGP予選を終え、クラッシュさえなければマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が0.5秒近くの大差をつけポールポジションを獲得していたはずとの考えを示した。
フェルスタッペンはQ3最終ラップの第1・2セクターで全体ベストを刻み、暫定ポールに立っていたルイス・ハミルトン(メルセデス)を余裕で上回る圧倒的速さを見せていたものの、最終27コーナーでウォールに衝突した。
その結果、フェルスタッペンは3番手に甘んじ、ハミルトンとバルテリ・ボッタスのメルセデス勢がフロントロー独占を果たす結果となった。
フェルスタッペンは自身のミスを「酷い」と称し、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは事故さえなければあの走りは「今年のベストラップ」になったはずだと肩を落とした。
トト・ウォルフは2日目のW12について「明らかに速さが不足」していたとして、クルマ的には2-3番手辺りが妥当と考えていた事を明かし「おそらくドライバー達がクルマを上回るパフォーマンスを発揮したのだろう」と述べ、予選でのハミルトンとボッタスの功績に言及した。
また、何事もなければ「マックスはおそらく0.5秒近くの差をつけてポールポジションを獲得していただろう」と述べ「クラッシュによって我々は幸運にも1番手と2番手という状況を得る事になった」と付け加えた。
結果的にフロントローに2台が並んだだけ…そう考えるトト・ウォルフはレッドブル・ホンダの速さを過小評価しておらず、最前列独占に安堵する事なく「決勝はまた全く別のゲームになる」として気を引き締めた。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンもボスの意見に同意する。
「マックスは走る度に我々が出したばかりのタイムを更新していった。そして最終ラップでは、ここでの1発の速さという点において、彼らが一枚上手だという事をまざまざと見せつけた」
「彼があのラップを走り切っていれば、我々に太刀打ちできる術はなかったはずだ。だからフロントローを獲得できて嬉しく思う反面、自らの手で掴み取ったという感覚はない」