FIA国際自連、コロナ危機を受け国際スポーツ規約にセーフガード条項を追加
Published:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受け、世界モータースポーツ評議会(WMSC)は4月24日(金)の会合の中で、例外的な状況下に限り、多数決によるFIA国際スポーティング・レギュレーションの変更を認める措置を承認した。
COVID-19による前代未聞の危機的状況に鑑み、FIAはモータースポーツを守るために経済的なダメージを最小限に抑えるための方法について検討を重ねているが、規制変更のプロセスには全競技者の全会一致の同意が必要であり、迅速な意思決定を阻害している。
そのため世界モータースポーツ評議会は24日に、これまでに発表されている各チャンピオンシップの競技および技術レギュレーションの変更に加えて、FIA国際スポーティング・レギュレーションにセーフガード条項を導入することを承認した。
セーフガード条項の導入によって、一定の例外的な状況下においては、当該FIA管轄下のチャンピオンシップに参戦している競技者の過半数の同意を得ることでレギュレーションを変更することが可能となる。更新された第18条2項4の内容は以下の通り(1文目は変更なし)。
「チャンピオンシップやカップ、トロフィーやチャレンジ、シリーズにエントリーしている競技者の全会一致の同意が得られれば、上記よりも短い予告期間を適用することができる。ただし例外的な状況下において、FIAがチャンピオンシップやカップ、トロフィーやチャレンジ、シリーズの保護のために議題となっている変更が不可欠であると判断した場合には、エントリーしている競技者の過半数の同意を得る事で可決されるものとする」