ルクレール、4戦連続ポール…ハイブリッド時代初の快挙 / F1ロシアGP《予選》結果とダイジェスト

スクーデリア・フェラーSF90をドライブするシャルル・ルクレール、2019年F1ロシアGPにてcopyright Ferrari S.p.A.

2019年FIA F1世界選手権 第16戦ロシアGPの公式予選が、9月28日にソチ・オートドロームで行われ、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが1分31秒628を記録。4戦連続、キャリア通算6度目のポールポジションを獲得した。

メルセデス以外のドライバーが4戦連続ポールポジションを獲得するのは、2011年のセバスチャン・ベッテル以来のことであり、ハイブリッド・ターボ時代(2014年以降)としては初の快挙となった。ルクレールは「クルマはすごかった。ポールが獲得できて最高の気分だけど、ここでのスタートは他のグランプリ以上に重要だ。明日の仕事に集中したい」と語った。

2番手はメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。コンマ4秒の大差がついたもの、無線でP2の報告を聞くやいなや「最高じゃん!」と喜びをあらわにした。ルクレールと同じSF90を駆ったベッテルは、ハミルトンに1000分の23秒及ばず、3番手に甘んじた。

トップ3に続いたのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。ポールポジションとはコンマ7秒、前の2台とはコンマ2秒のギャップがついたが、バルテリ・ボッタスに対してはコンマ3秒差を築き、5番手に抑えてみせた。

その他のホンダエンジン勢は、トロロッソのピエール・ガスリーが11番手と健闘。ダニール・クビアトはトラブルに伴うエンジン交換のために予選自体を欠場した。アレックス・アルボンはクラッシュ。2台がQ1敗退を喫する格好となった。

高い確率でウェットコンディションが予想されていたものの、土曜午後のソチは青空に恵まれ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温22.3℃、路面31.3℃、湿度62.2%のドライコンディションでスタート。最後まで日差しが路面に照りつけた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジ(C2~C4)のコンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

予選Q1:アルボンがクラッシュ…赤旗中断

予選第一ラウンドのQ1で先陣を切ったのはウィリアムズ勢。これに、ミディアムタイヤを履いたフェラーリの2台が続けてコースインした。

ベッテルは1セット目の最初のアタック中、ターン13でコースオフ。ウィリアムズのロバート・クビサもまた、同じターン13でスピンを喫した。これがイエローフラッグの原因となり、計測中のアルボンはアクセルを緩める事を強いられた。

アルボンは気を取り直して再度アタックに出たものの、今度は自身がリアを滑らせクラッシュ。魔のターン13の餌食となった。車体後方からバリアへと激突したことで、リアエンドがダメージを負い、セッションは6分38秒を残して赤旗中断。アルボンは19番手でQ1敗退を喫した。

「少し熱くなりすぎた」とアルボン。「悔しい。追い風が影響した」

セッションは10分ほどで再開を迎え、ノックアウトゾーンにいたベッテルが全体ベストタイムを記録して脱出。その代わりにガスリーが敗退ポジションの16番手へと下がったが、自己ベストを更新して14番手でQ2へと駒を進めた。

アルファロメオのキミ・ライコネンは最終コーナーでミス。タイムを更新できず、1000分の85秒差でチームメイトのアントニオ・ジョビナッツィに敗れ、16番手でQ1ノックアウトとなった。

FP3で発生したエンジントラブルのためにパワーユニット交換を強いられたクビアトは、母国ファンの前で走ることはなく、予選ノータイムに終わった。

ノックアウト

  • キミ・ライコネン
  • ジョージ・ラッセル
  • ロバート・クビサ
  • アレックス・アルボン
  • ダニール・クビアト

予選Q2:ガスリーが理想的な11番手

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、メルセデスの2台がミディアムで出陣。まずは堅実なタイムを残し、2セット目にソフトに履き替えた。ハミルトンとボッタスはセクター2まで自己ベストを塗り替えていたが、共にセクター3でバックオフ。スタートタイヤをライバルよりも一段硬めとするために、意図的にソフトでのタイム更新を避けた。

ガスリーは1000分の52秒という僅差でQ3進出を逃すも、意図してか図らずか、”理想的な11番手”を確保した。ガスリーはエンジン交換による5グリッド降格が確定しているため、下手にQ3に進んでしまうと、周りがフレッシュタイヤを履く状況の中でのスタートを強いられかねない。

マクラーレンとルノーの各2台、そしてハースのロマン・グロージャンが最終Q3へと駒を進めた。

ノックアウト

  • ピエール・ガスリー
  • セルジオ・ペレス
  • アントニオ・ジョビナッツィ
  • ケビン・マグヌッセン
  • ランス・ストロール

予選Q3:圧巻のルクレール

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3。1セット目を終えてルクレールが暫定ポール。2番手ベッテルをコンマ3秒引き離した。フェラーリの2台に続いたのはメルセデス。ハミルトンが3番手、ボッタスが4番手と続き、フェルスタッペンは5番手と引き離された。

最終アタックはベッテルがトップバッター。これにルクレール、フェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンの順に並んだ。ベッテルはセクター1でルクレールの暫定ベストと同タイムを刻むも、セカンドセクターではコンマ1秒をロス。トータルでの自己ベストは更新したものの、第1・第2セクターと自己ベストをコンマ一秒ずつを縮めたルクレールがポールポジションを獲得した。

中団グループ最速の称号を手にしたのはマクラーレン。苦戦を口にしていたカルロス・サインツが、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグを1000分の67秒振り切り6番手を獲得した。ランド・ノリスは8番手。ロマン・グロージャンとダニエル・リカルドに競り勝った。

F1ロシアグランプリ決勝レースは、日本時間9月29日(日)20時10分にスタート。1周5872mのソチ・オートドロームを53周する事でチャンピオンシップを争う。

2019年F1第16戦ロシアGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:33.613 1:32.434 1:31.628 18
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:33.230 1:33.134 1:32.030 19
3 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:33.032 1:32.536 1:32.053 22
4 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:33.368 1:32.634 1:32.310 15
5 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:33.413 1:33.281 1:32.632 18
6 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:34.184 1:33.807 1:33.222 20
7 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:34.236 1:33.898 1:33.289 15
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:34.201 1:33.725 1:33.301 20
9 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:34.283 1:33.643 1:33.517 19
10 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:34.138 1:33.862 1:33.661 18
11 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:34.456 1:33.950 13
12 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:34.336 1:33.958 14
13 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:34.755 1:34.037 14
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:33.889 1:34.082 13
15 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:34.287 1:34.233 14
16 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:34.840 8
17 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:35.356 8
18 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 1:36.474 8
19 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:39.197 4
NC 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 0

コンディション

天気晴れ
気温22.3℃
路面温度31.3℃

セッション概要

グランプリ名 F1ロシアGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 ソチ・オートドローム
設立 2014年
全長 5872m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1ロシアGP特集

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