ジョージ・ラッセル、”クラッシュ寸前”の賭けを成功させ”現実離れ”の3番手「ひたすら表彰台を目指す」
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ウィリアムズのジョージ・ラッセルはウェットのF1ロシアGP予選で”ハイリスク・ハイリターン”の賭けに打って出た。その結果、アウトラップで「クラッシュ寸前」になりながらも、最終ラップで見事3番手タイムを刻んで見せた。
ラッセルは雨のスパでも予選2番手を獲得している。過去4戦で2回の予選トップ3というリザルトについてラッセルは「ちょっと現実離れしてるよね」と評した。
ウェットからドライへと移り変わるコンディションの中、先陣を切ってインターミディエイトからスリックタイヤへと切り替えたのはウィリアムズだった。ラッセルは無線でチームに対してスリックへの履き替えを提案した。
「この手の状況では打って出るべきなんだ。ハイリスク・ハイリターンってやつさ。スリックタイヤを履いてピットレーンから出た時に、殆どクラッシュしかけてしまったけどね」とラッセル。
「路面はトリッキーだった。ドライラインは1本だけで、あと数センチ膨らんでしまえばウエットラインに乗ってクラッシュするような状況だったんだ」
「結局、唯一のラップは最後の1周だけだった。最初の2周はあちこちで渋滞に巻き込まれちゃって計測できず、ちょっと悔しい思いをしたけど、それは誰にとっても同じであって、最終ラップがキラー・ラップになることは分かっていたから、その時のために全てを温存していたんだ」
「もし上手くいかなかったら10番手だったろうし、それは多分、普通にやった場合のある意味真っ当な決果だったと思う」
「でも、スパの時みたいに上手くいけばトップ3に入れる可能性があるわけだよ」
雨となったF1ベルギーGPでは実質的に決勝レースが行われる事はなく、予選順位の2番手がそのままリザルトとなったが、日曜のソチはドライコンディションが予想されている。ラッセルはあくまでも表彰台を目指して最後まで戦い抜く覚悟のようだ。
「みんなが言っているように、ここはターン2まで距離が凄く長い。ターン1に向けてランド（ポールポジションのノリス）がスリップストリームをくれる事を期待しているんだ。そうなれば最高でしょ」
「僕らは過去4レースで3回もポイントを獲得している。この調子を維持できない理由はないし、あくまでも表彰台を目指すべきなんだ。失うものは何もないから、ただひたすら頑張るつもりだ」
2021年 F1ロシアグランプリ決勝レースは、日本時間9月26日(日)21時にスタート。1周5872mのソチ・オートドロームを53周する事でチャンピオンシップを争う。