2019年レース・オブ・チャンピオンズ:ベニート・ゲラが初優勝、世界最速ドライバーの称号得る
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世界最速のドライバーを決するレース・オブ・チャンピオンズ2019がメキシコ現地20日(日)に行われベニート・ゲラJr.が優勝。ラテンアメリカ初の開催となった本大会で、地元の強豪ラリードライバーが見事初のROCトロフィーを獲得した。
レース・オブ・チャンピオンズは、F1やNASCAR、インディカーやWEC、WRC等、様々なカテゴリーで活躍する世界のスタードライバーが一同に集結し、ワンメイクのレースカーで競うイベント。30年以上の歴史を持ち、過去これまでにドイツやフィンランド、フランスなどヨーロッパを中心に各国で開催されてきたが、2019年はエルマノス・ロドリゲスのスタジアムセクションにあるフォロ・ソルで行われた。
2012年プロダクションカー世界ラリー選手権チャンピオンのベニート・ゲラJr.は、準々決勝で同郷のインディカードライバー、パトリシオ・オワードを破り決勝へ。ファイナルではルマン王者のロイック・デュバルを2対0で打ち破り、フォル・ソル競技場に詰めかけた母国のファンを熱狂させた。
© ROC、レース・オブ・チャンピオンズ2019で優勝したベニート・ゲラJr.
4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルはグループCを勝ち上がり、昨日チームドイツとして共に戦ったミック・シューマッハと準々決勝で対戦。0.5589秒差で敗れ去り姿を消した。ミック・シューマッハは準決勝に勝ち上がったものの、エステバン・グティエレスに破れた。
昨日のROCネイションズカップで優勝したチーム・ノルディックのトム・クリステンセンとヨハン・クリストファーソンは共に準々決勝で敗北。レッドブル・レーシングのピエール・ガスリーもグループDを突破し準々決勝まで進出したものの、ベニート・ゲラJr.の前に敗れ去った。
© ROC
大会開催前には、2013年のスキー転倒事故によって脳を負傷したミハエル・シューマッハへの横断幕が掲げられた。ミックの実父はレース・オブ・チャンピオンズ6度の出場経験を持ち、その全てでネイションズカップを制している。