ロバート・クビサ、悲惨な事故を乗り越え8年ぶりにF1復帰「一時は不可能に思えた挑戦、支えてくれた全ての人に感謝」

ロバート・クビサ、ウィリアムズFW41発表会にてcopyright Glenn Dunbar/Williams F1

2019年のウィリアムズで8年ぶりにF1復帰を果たす事が決定したロバート・クビサが、復帰に向けてサポートを続けてくれた全ての人々に感謝の気持ちを語った。

ウィリアムズは23日に開幕するF1最終アブダビGPの前日、舞台となるヤス・マリーナ・サーキットで記者会見を開きロバート・クビサとの契約締結を発表。ランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンのラインナップを一新する事を明らかにした。

2011年初頭のラリー事故によって瀕死の重傷を負い、右腕に不自由を背負ったクビサは、厳しいリハビリテーションプログラムを重ね続けて夢を実現。既にシートが決まっている待望の若手ジョージ・ラッセルと共に、2019シーズンのF1に挑戦する。

「まずは、ここ数年に渡って困難な時期にある僕をサポートしてくれた皆に感謝の言葉を伝えたい。F1のグリッドに戻ってくるのは本当に難しい挑戦で、一時はほとんど不可能と思っていたけど、2019年にカムバックする事が出来て本当に嬉しく思ってる」

「確かにここまで長い道のりだったけど、今回の発表によってその挑戦も終わり、これからはまた別の新たな挑戦にウィリアムズと共に挑む事になる。簡単な旅路ではないけど、ジョージ(ラッセル)と共に協力しあい努力を重ねる事によって、チームをより良い形に導ければと思ってる」

「今年は厳しいシーズンだったけど僕は多くのことを学んだ。このチャンスを与えてくれたフランク卿(チーム代表)とクレア(副代表)に感謝したい」

「F1に戻ってこられたのは、僕の人生の最大の成果の1つになると思う。ハードワークと努力があれば、チームを導き素晴らしい結果を達成する事が出来ると信じている。僕を信じて支えてくれた皆にもう一度感謝の気持ちを伝えたい。またF1マシンのステアリングを握ってレースをするのが待ちきれないよ」

チーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズは、F1復帰を目指してひたむきに努力を重ねるクビサの姿はチーム全員の心を突き動かしたと述べ、来年の活躍に大きな期待感を示した。

「ロバートが2019年にレースドライバーの役割を担ってくれる事になり嬉しく思っています。パートナーとなるジョージと共にチームを強化してくれる事でしょう。ウィリアムズの全員が、彼のこれまでの業績と強靭なキャラクター、そしてF1への飽くなき執念に非常に感銘を受けています」

「舞台裏で彼が示したチームに対するコミットメントと仕事ぶりは揺るぎないものでした。彼は既に紛うことなきウィリアムズの一員であり、チームメンバーから多くの尊敬を集めています。彼の決意は目を見張るものがあり、その存在はこのチームのファイティングスピリットを体現しています」

「ロバートが新しい役割を担う事は、我々がフィールドで前進するために極めて重要なステップとなります。私は2019年にベテランと若手のコンビがチームを牽引してくれる事に本当にワクワクしており、彼らがトラック上で何を達成してくれるか楽しみでなりません」

「最後になりますが、厳しいシーズンを戦ってくれたランスとセルゲイに感謝したいと思います。彼らの将来のキャリアが輝かしいものになることを祈っています」

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