F1テスト最終日 残5h速報:しのぎを削るレッドブルとフェラーリ、ロング集中のRB…またも問題直面のマクラーレン
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F1プレシーズンテスト3日目。終了5時間を前に1分31秒247を刻んでタイムシートのトップに立つのはカルロス・サインツだ。2番手には0.236秒差でセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く。いずれもC3コンパウンドでのタイムだ。
2日連続となる排水カバーの破損と約75分に渡る赤旗中断というドラマティックな展開によりランチブレイクは中止となり、テスト最終日はノンストップで最後までセッションが続行される事となった。
🚩 RED FLAG 🚩
The drain cover at Turn 11 has come unstuck once again #F1Testing #F1 pic.twitter.com/oeEv5dOzaR
— Formula 1 (@F1) February 23, 2024
ウィリアムズ以外の9チームは午前と午後でドライバー変更を予定していた。どのタイミングで交代するのだろうか。現時点では全てのチームが開始当初のドライバーを走らせている。
ターン11脇の排水カバーが外れた際、リプレイ映像にはペレスが映っていたが、幸いにも車体へのダメージはなかったようだ。フロービズを塗り、セットアップ変更しながら、C3を使ってコースに入ったり出たりを繰り返す。
ビザ・キャッシュアップRBは角田裕毅が担当した昨日の午前と同じように、ハードタイヤを使ってのロングランに重点的に取り組んでいる。タイムシートでは最下位だが、周回数では既にレースディスタンスを軽く超える70周を刻んでいる。
深刻なデグラデーションへの対処としてまず必要なのはデータ取り、との明確な方針を掲げてテストに臨む小松礼雄新体制下のハースは、ケビン・マグヌッセンが最多80周を走行。7番手につけている。
前日と比べて風向きが変わり、少し強まった影響だろうか。低速コーナーでロックアップしたり、ワイドに膨らむドライバーが何名か見られた。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は最も柔らかいC5コンパウンドをテストしたが、最初の計測はターン1でロックアップ。最終的にはC3のサインツに0.752秒遅れの3番手タイムに留まった。ラップ全体を通してまとまりがなく、バランスが全く取れていないように見えた。
ザウバーは何か問題を抱えたようで、フロアを外しての作業が行われており、バルテリ・ボッタスはトータルラップは28周に留まる。だが、マクラーレンは更に少ない。
ランド・ノリスはクラッチに問題を抱えてガレージから出る事ができず、周回数は20周に過ぎない。前日も燃料システムのトラブルに見舞われ唯一3桁に届かなかった。マクラーレンにとって決して良い展開とは言えない。
気温は25℃、路面温度は39℃。来週末のレースは夕暮れ時に行われるため、これよりは涼しいコンディションが予想される。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | サインツ | フェラーリ | 1:31.247 | 0.000 | 61 | C3 |
2 | ペレス | レッドブル | 1:31.483 | 0.236 | 46 | C3 |
3 | ハミルトン | メルセデス | 1:31.999 | 0.752 | 49 | C5 |
4 | ストロール | アストンマーチン | 1:32.038 | 0.791 | 46 | C3 |
5 | ノリス | マクラーレン | 1:32.108 | 0.861 | 20 | C3 |
6 | アルボン | ウィリアムズ | 1:32.583 | 1.336 | 32 | C3 |
7 | マグヌッセン | ハース | 1:33.053 | 1.806 | 80 | C3 |
8 | オコン | アルピーヌ | 1:33.079 | 1.832 | 55 | C3 |
9 | ボッタス | ザウバー | 1:33.528 | 2.281 | 28 | C3 |
10 | リカルド | RB ホンダRBPT | 1:37.015 | 5.768 | 70 | C1 |
テスト最終日のセッションは日本時間25時まで行われる。DAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。