DRS懸念のレッドブル、F1スペイン決勝を前に「野良仕事的」な大幅変更もフェルスタッペン再発
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予選Q3で発生したマックス・フェルスタッペンのメカニカルトラブルを受けレッドブルは、F1第6戦スペインGPの決勝を前に1号車RB18のDRSフラップ・ピボットとDRSアクチュエーターを交換した。
それでも完全解決には至らず、決勝でも開いたり開かなかったりと不安定な状態が続いた。結果的には僚友セルジオ・ペレスのチームプレーと戦略的判断によってフェルスタッペンは3連勝を飾ったものの、低ドラッグ化の恩恵が受けられず、ジョージ・ラッセル(メルセデス)をコース上で交わす事はできなかった。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンからポール争いのチャンスを奪ったトラブルについてレースを前に、肥満児RB18の軽量化対策に伴う影響である可能性を仄めかした。
「常に重量が変わっているし微妙なバランスなんだ。昨日の問題を経て、FIAと相談の上で幾つかの予防策を講じた」
Sky Sportsのテッド・クラビッツは決勝を前に、スタートに向けて行われたレッドブルによる「野良仕事的」な対策作業の詳細を次のように説明した。
「レッドブルは、彼らが修正策だと判断したものを実行に移したにも関わらず、リアウイングそのものにも変更を加えなければならなかった」
「レッドブルにとって最良の時とは言えない。レース開始間近にこれほど大きな変更を余儀なくされたのだから。彼らはカーボンの一部をやすりで削り、塗装して元に戻すという、乱暴で野良仕事的な方法に頼らなければならなかった」
トップチェッカーを受けたフェルスタッペンは、DRSが機能しなかった事に対する苛立ちを口にした。
「追い抜こうとしたけどDRSが毎回、機能しないから本当に大変だった」
なお、もう1台のRB18をドライブしたペレスには同様の問題は見られなかった。レッドブルはバルセロナの週末に、フェルスタッペンのマシンのみに何らかの軽量化を施した可能性がありそうだ。