レッドブルF1、今後数戦もフェルスタッペンとペレスに異なるフロアを搭載
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レッドブル・レーシングはクルマに対する理解を深めるべく、今週末のF1オランダGPを含めてベルギーGPに続き、今後数戦も2台のRB18に異なるデザインのフロアを搭載する計画だ。
RaceFansによるとマックス・フェルスタッペンが現行仕様のフロアを使用する一方、セルジオ・ペレスは7月のイギリスGPまで使用されていた後輪前に切り込みが入っているタイプを使う。
これはチーム主導による決定だと言うが、2種類の異なるスペックのフロアを比較する事は、シーズンを経る毎にチームメイトに対する競争力が低下し続けているペレスにとって、改善のヒントを掴むチャンスになるかもしれない。
ペレスが予選やレースで安定した成績を収めた最後のレースはシルバーストンと言える。
サウジアラビアでのポール、そしてモナコでの優勝をハイライトに、F1での12シーズン目を迎えた32歳のベテランは今年序盤、フェルスタッペンに負けず劣らずの活躍を見せていたものの、徐々にその差は開いてきている。
特に前戦ベルギーGPでは2位フィニッシュを果たしながら、14番グリッドから楽々と優勝してみせたフェルスタッペンに18秒もの先行を許した。
スパでのRB18は高い空力効率を武器にライバルを寄せ付けない速さを発揮したが、それをより上手く引き出したのはフェルスタッペンの方だった。
ペレスはエンジニアリングチームがRB18のフロントグリップを強化する方向で開発を進めている事を認めており、その結果が最近の2人の差に繋がっているものと見られている。
フェルスタッペンはフロントエンドが弱いクルマを苦手としている。実際、アンダーステアが酷く出ていた初期のRB18に苦戦していた。対照的にペレスはこの間、堅実な走りを見せ続けた。
「最初の頃はもっと気持ちよくドライブできていたんだけどね。毎週末、FP1の段階から既にバランスに満足できていたし、スムーズだった」とペレスは語る。
「でもシーズンが進むにつれて徐々に難しくなってきて、毎週末、深く掘り下げて分析しなきゃならず、以前ほどクルマに馴染めなくなってきたんだ」
シーズン8戦を残した現段階でペレスはチャンピオンシップ2位ながらもチームメイトとの差は93ポイントにまで開いており、悲願の初タイトルの可能性は極めて乏しい。
スパでのフェルスタッペンに対する完敗を経て、その原因を理解すべく数日間に渡ってシミュレーター作業に取り組んできたペレスは、ザントフォールトでの週末にどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。