レッドブル・ホンダ、デスクトップ仮想化を提供するシトリックスとの契約を延長
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レッドブル・ホンダはF1第19戦アメリカGP開幕を翌日に控えた2019年10月31日(木)、アメリカ合衆国フロリダ州フォートローダーデールに本拠を置く多国籍情報テクノロジー企業「シトリックス・システムズ」とのパートナーシップ更新を発表した。
奇しくもこの日、F1とFIA国際自動車連盟によって、2021年以降の新たなレギュレーションを発表された。レッドブルとシトリックスとの契約年数は具体的に明かされていないものの、複数年との事。少なくとも、レッドブルが2021年のF1に参戦するのはほぼ確実と言えそうだ。
シトリックス・システムズは2007年より、ミルトンキーンズのチームに対して、仮想化技術を用いてデスクトップ環境をサーバー側に集約して提供する「デジタルワークスペース・ソリューション」を提供してきた。これにより、ファクトリーにいるエキスパートが、マシンからのテレメトリーデータをリアルタイムで監視したり、サーキットのエンジニアが遠隔地にあるファイルを操作したりする事が可能となっている。
F1においてデータの重要度が上がるにつれて、両者の関係は拡大・深化しており、2017年にもパートナーシップを強化している。現代のF1チームは、スピードと応答性が重視される一種の分散協調型ネットワークであり、シトリックス・システムズはレッドブル・レーシングに対して、チームメンバーが世界中のどこで働いていたとしても、リソースを最大限に活用できる仕組みを提供する。
クリスチャン・ホーナー代表は、シトリックス・システムズとの提携について「コース内外を問わず、シトリックスは我々チームのパフォーマンスを改善し、トラック上であろうが高層ビルの最上階であろが、あらゆる場所における我々の業務をサポートしてくれている」と語った。