ライバルはどう見た? メルセデスのDRS規制違反に対するレッドブル・ホンダの見解

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表、2021年11月13日F1サンパウロGPスプリント予選前のグリッドにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ルイス・ハミルトン(メルセデス)の予選失格処分の原因となったDRSに関する技術レギュレーション違反に関して、レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はどう考えているのだろうか?

F1サンパウロGPの予選後に行われた技術検査の結果、ハミルトンがドライブしていた44号車のリアウィングに関して、上部フラップとメインプレーンとの間の隙間が規定値である85mmを超過していた事が発覚。最終的に予選失格処分が下された。

スチュワードは本件についてメルセデスがパフォーマンス向上を狙って故意にやったものではないとの見方を示したが、ライバルチームの指揮官も同様の見解を持っている。

Sky Sportsとのインタビューの中で意図的なものだと思うかと問われたクリスチャン・ホーナーは「私個人としてはそうではないと確信している」と答えた。

「故意にレギュレーション違反するために設計するような人間はいない。それは明らかな違法にあたるからね」

今回の件はドライバー本人に何の責任もない。見方によっては残酷な措置とも言える。だが、それが偶発的であろうが不可抗力によるものであろうが、F1においては伝統的に技術的な違反に対して厳罰が科せられてきた。

クリスチャン・ホーナーは「それが何であれ、8年前あるいは10年前から、F1ではずっとそうだった」「何にせよ、それは起きた事なんだ。それが現実だ」と主張した上で「あのような状況に置かれたのが自分達ではなく安堵している」と付け加えた。

結果として今回の裁定は、フェルスタッペンとハミルトンのチャンピオンシップ争いを損なうものだった。これほど激しい争いがシーズンを通して続いてきただけに、最終盤に際してこうした結果に至ったのは残念としか言えないが、決断に際してタイトル争いを考慮に入れるべきでない事は明らかだ。

ハミルトンがしばしば口にするように、メルセデスは共に勝ち、共に負ける組織だ。決してチームを一方的に非難するような事はしないだろう。

F1サンパウロGP特集

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