レッドブル・ホンダ、”外部起用”含めてセルジオ・ペレスの後任を検討…前任同様オーバーステア傾向に苦戦
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レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダ製F1パワーユニットを搭載するレッドブル及びアルファタウリのドライバーラインナップを2022年も継続する意向を明らかにしているが、代替候補を検討していないわけではないようだ。
ヘルムート・マルコは8月14日に公開されたMotorsport-Magazinとのインタビューの中で、チェコの愛称で知られるペレスのパフォーマンスについて「概ねポジティブ」だとする一方、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと比較するとオーバーステア傾向のマシンを克服し切れていない現状にあると説明した。
「彼は(フェルスタッペンとの)ギャップに満足していない。彼はマックスとは異なるセットアップを使うことで自分なりの方法を見つけ出そうと努力している。それは恐らく、マックスが使っているセットアップが彼のドライビングスタイルからして容易ではなかったためだ」
エイドリアン・ニューウェイが明かしたように、2枚のトークンをギアボックス・ケーシングに投じてリアサスペンションを変更した事で2021年型RB16Bは前季型が抱えていた不安定なリアエンドを改善させているが、それでもなおペレスはナーバスなリアに苦戦している。
「マックスは高速コーナーでクルマがオーバーステアになっても気にしないが、我々のセカンドドライバー達(ピエール・ガスリーやアレックス・アルボン)は皆、その点で問題を抱えていた」
「ペレスも同様の問題を抱えており、セットアップを変更してみたものの、それは上手くいかなかった」
ヘルムート・マルコはチーム全体としての競争力を高めるために、ペレスに代わる後任候補を評価している事を明らかにした。代替ドライバーについては、原則として現行4名を来季も継続する意向を改めて強調する一方、複数名がペレスの候補に挙がっている事を認めた。
なお具体的な名前を挙げる事は拒否したものの、内部昇格と外部起用の両方の可能性がある事を認めた。
ヘルムート・マルコは先月頭、メルセデスが2022年に向けてF1シートを提供しない場合、ウィリアムズの若手、ジョージ・ラッセルに契約を打診する可能性がある事を認めていたが、外部候補者のリストにラッセルの名前はないようだ。
ヘルムート・マルコは「予選パフォーマンスは印象的だが、彼はメルセデスの人間だ」と述べ、バルテリ・ボッタスの後任としてラッセルは既にシルバーアローと2022年のF1契約を結んでいるはずだとの考えを示した。
角田裕毅の残留を含めて気になる来季ドライバーラインナップについては、スパ・フランコルシャンで行われるベルギーGPか、その翌週末に開催されるザントフォールト・サーキットでのオランダGPの週末に発表する見込みだと説明した。