レッドブル、F1サウジアラビア開幕前にカーフュー破りの緊急作業
Published:
レッドブル・レーシングはレギュレーションで定められた深夜作業禁止令=カーフューに反し、第2戦サウジアラビアGPの前々日の夜から前日正午までジェッダ市街地コースのトラック内でRB18の整備作業に取り組んだ。
テクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーは、レッドブルのメカニックが3月23日(水)23時から翌24日(木)12時までコース内にいたとの報告をスチュワードに上げた。
F1競技規定はレース週末の作業時間と作業人数に制限を設けている。昨季までは年に2回まであればペナルティなしに夜間作業が可能であったが、技術規定の刷新に伴って完全に新しいマシンが導入された事もあり、今季は制限が緩和された。
ミルトンキーンズのチーム関係者がコース内にいたのはFP1開始42時間前から29時間前のトータル13時間だ。これはカーフューが定める「制限期間1」に該当する。
ただし「制限期間1」に関しては1シーズンに8回までの例外が許可されているため、即座にペナルティが科される事はない。
おそらくは開幕バーレーンGPでのダブルリタイヤを経て、問題解決のために燃料供給系統の作業に取り組んだためと思われる。
レッドブルはサウジアラビアGPの初日当日、マックス・フェルスタッペン及びセルジオ・ペレスがリタイヤを余儀なくされた原因について、供給システム内が真空状態となりポンプが燃料を汲み取れなかったためだと説明し、解決に向けて対処したと発表した。
真空状態を引き起こした原因についての詳しい説明はなされなかった。V6ハイブリッドにはFIAが定めた共通パーツであるプライマーポンプと高圧ポンプが使われている。ただしリフトポンプはチームが独自に設計したものが搭載されている。