投資成立の背後にレッドブル…アストンマーチンとのF1独占条項の解消に合意
Published: Updated:
レッドブル・レーシングは31日、カナダ人実業家のローレンス・ストロール率いる投資家グループのアストンマーチンへの資本注入の発表を受け、F1における同社との独占契約を今季末を以て解消する事を明らかにした。
アストンマーチンの大規模資金調達プランの発表から数時間後、レッドブルは次の声明を発表した。これによると、ローレンス・ストロールの資金受け入れ並びに、2021年からのアストンマーチンのF1参戦は、レッドブルによる契約解消の合意なくして成立しなかったようだ。
「アストンマーチン・ラゴンダの本日の発表について、我々レッドブル・レーシングは、同社とのタイトルパートナー及びヴァルキリー・プロジェクトにおける協業を2020年シーズン末まで継続する事をここに発表するが、この契約が延長されることはない」
「レッドブル・レーシングは、F1におけるアストンマーチンとの独占条項の解消に合意した。これによりアストンマーチンは、財務改善のための必要な投資が得られるだけでなく、このスポーツでの代替機会を追求する事が可能となった」
「なおレッドブル・アドバンス・テクノロジーは、今年終盤に予定されているハイパーカー”ヴァルキリー”のデリバリーまで、アストンマーチンとの協業を続けていく」
「過去4シーズンに渡って、優勝12回、表彰台50回、ポールポジション6回を共に達成してきたアストンマーチンの支援に感謝する。アストンマーチンの従業員及び株主の今後の発展を祈ると共に、2020年のシーズンを通して協力し合いながら、パートナーシップをより良いものにすることに引き続き注力していきたい」
レッドブル・テクノロジーとアストンマーチンは2016年に、ハイパーカー「ヴァルキリー」を設計開発を目的としたイノベーティブ・パートナーシップを締結した。鬼才エイドリアン・ニューウェイがデザインした2人乗りのミッドシップは、アストンのみならずレッドブルにとっても重要なプロジェクトであり、全150台のうちの最初のロットが2020年末に納品される予定となっている。