RBデゾトゥー、角田裕毅のマシン修理の見通しを説明…F1ハンガリー予選のクラッシュを経て
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RBの車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーによると、7月20日のF1ハンガリーGP予選でクラッシュした角田裕毅の22号車の修復には「膨大な作業」が必要ではあるものの、レースの欠場を強いられる状況にはならない見通しだ。
Q3の2回目のフライングラップのターン5の出口で角田裕毅はアウト側に飛び出し、芝生とフロアが触れて車体が持ち上がりバリアに激突した。
左側のサスペンションは完全に折れ、前後ウイングやフロア、ボディーワークは大破し、リアホイールが鉄製のガードレールに衝突したことからギアボックスの損傷も懸念される。
メディカルカーが導入される事態になったものの、ドライバーに深刻な怪我はなかった。クラッシュ後のRBのガレージには、角田裕毅の体調を気遣う様子のピーター・バイエルCEOの姿があった。
クルマのダメージについてデゾトゥーは「メカニックにとっては膨大な作業が控えているが、明日のレースに向けてクルマを準備できると確信している」と説明した。
「残念ながら、ユーキは最後のアタックで、ターン5の出口で膨らみバリアに激しくクラッシュしてしまった。そのラップはその時点まで本当に良かっただけに残念だが、幸いにも彼は無事だった」
角田裕毅は予選10番手を記録したが、同じスペックのスペアパーツがない場合など、パルクフェルメ規定違反によりピットレーンスタートになる可能性もある。
この場合、追い抜き困難なハンガロリンクでの入賞は非常に厳しいものとなることが予想されるが、デゾトゥーは「2台揃ってのポイントフィニッシュを期待しよう。それは、このブダペストでの力強い週末を締め括るにふさわしい結果となるだろう」としている。
RBは今回、フロントブレーキダクトとリアコーナーのウイングレット形状をアップデートした。最新パーツのスペアがないことは、特にトップチーム以外にとっては珍しいことではない。
この事故について角田裕毅は「少しプッシュし過ぎて壁にぶつかってしまいました」と振り返り、自身のミスによるものであったと認めた。
また、チームメイトのダニエル・リカルドはコースレイアウトに起因して生じた事故であるとの見方を示し、主催者は予見できたはずだと示唆した。
2024年F1ハンガリーGP予選ではランド・ノリスがポール、オスカー・ピアストリが2番手に続き、マクラーレンが12年ぶりのフロントロウ独占を果たした。
決勝は日本時間7月21日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。