ピエール・ガスリー「とにかく遅すぎた…」突然のペース不足に困惑と失望…左フロントの摩耗に苦戦
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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは上位勢の降格に伴い、21日のF1カタールGPでキャリア初の最前列2番グリッドについたものの、ペースが全く上がらず失意の11位という結果に終わった。
スタートでフェルナンド・アロンソに、3周目にマックス・フェルスタッペンに、そして12周目にランド・ノリスに先行を許したガスリーは、早々にソフトタイヤを捨てて2ストップ戦略に打って出た。
だがミディアムタイヤに履き替えてもペース不足は変わらず、逆に1ストッパー勢に対して劣勢を強いられる事となり、10位フィニッシュしたセバスチャン・ベッテルから5.5秒遅れでチェッカーを受けた。
テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンはこの日のガスリーについて「ピエールはマシンバランスに苦戦し、左フロントタイヤの摩耗が激しく、前のクルマについていく事ができなかった」と説明した。
「そこで(角田裕毅と同じ様に)1回目のピットストップを前倒しして、タイヤの摩耗に対応できるように戦略を変更せざるを得なかったのだが、その結果としてポジションを落としてしまった。今日は巻き返せるだけのペースがなかった」
困惑と失望「兎に角、遅すぎた」
ピエール・ガスリー決勝: 11位, グリッド: 2番手
本当に悔しい。ユーキも僕もトップ10圏内からスタートしたのに、レース中に大きく後退してしまった。クルマの中でやれる事をやり切ったけど、今日の僕らは兎に角、遅すぎた。
スタートでアロンソについていけなかったから、先手を打って2ストップ戦略に挑戦したんだけど、マクラーレンに対してもアルピーヌに対しても全く太刀打ち出来なかった。上手くいかず本当に残念だ。
予選でのインシデントの後にフロントウイングとかフロアとか、幾つかパーツを交換したんだ。それが今日のレースペースに影響したのかどうか分からないけど、帰ってから洗いざらい分析する必要がある。今は何も説明できる事がない。
11月21日(日)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1第20戦カタールグランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が続く結果となった。
ロサイルと並び初開催となるジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは12月3日のフリー走行1で幕を開ける。