懲罰か偶然か…F1カナダでのベンチ入りとアルピーヌ離脱を語るエステバン・オコン
Published:
F1第9戦カナダGPのプラクティス1でのベンチ入りについてエステバン・オコン(アルピーヌ)は、モナコGPでの僚友ピエール・ガスリーとの衝突に伴う懲罰ではないと主張した。
モントリオールでのイベント開幕に先立ちアルピーヌは、6月7日(金)のFP1でリザーブ・ドライバーのジャック・ドゥーハンがオコンに代わってA524をドライブすると発表した。
F1チームはシーズン中に最低2回、グランプリ出走2戦以下のドライバーをフリー走行で起用しなければならない。
ドゥーハンの起用はモナコでの事故に対する懲罰なのかとの質問に対してオコンは「それは事実ではない」と反論。事故の責任を問われ科された5グリッド降格ペナルティを考慮して下された決定であると主張した。
アルピーヌのチーム代表を務めるブルーノ・ファミンは事故直後、ガスリーとの衝突についてオコンに「結果を伴わせる」と警告した。その後アルピーヌは、契約を更新せず、2024年シーズン末を以てオコンがチームを去ると発表した。
モンテカルロでの一件はチーム離脱の決定にどの程度、影響したのかとの問いに対してオコンは「そんな事はまったくない」と述べ、関連を否定した。
「ルノーのようなグループは、こういった単一の出来事で決断を下すことはない。僕らにとって重要だったのは…数カ月間に渡って話し合い、ともに継続しないと決めたことだ。僕がアルピーヌや他の色んなチームと話をしていたのは周知の事実だ」
「僕は過去5年をこのチームで過ごし、素晴らしい成果を上げてきた。困難な時期もあったけど、このチームで成し遂げたことに誇りを持っている。そして今、エキサイティングな新しい挑戦に踏み出す時が来たんだ」
チームとの離脱を発表したプレスリリースの中でオコンは、来季の計画を「間もなく」発表するとした。
2025年シーズンの予定についてオコンは「今はまだ発表できるものがない」とした上で、「適切な時期」に発表すると説明した。
オコンはザウバー(アウディ)やハースの候補として名前が取り沙汰されているが、モナコではル・マン24時間レースやWECの素晴らしさを絶賛しており、新天地でのチャンスを高めたいとの狙いがうかがわれる振る舞いが目についた。