テスト最終日午前《結果》ホンダのハートレー暫定3番手!トップ跳ね馬ライコネンに、2番手には大穴のハース続く
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シーズン前公式テスト最終日の午前を終えて、フェラーリのキミ・ライコネンがファステストを記録、暫定トップに立った。体調不良からカムバックしたアイスマンは桃色ハイパーソフトを履き1分17秒221を記録、僚友セバスチャン・ベッテルが昨日記録した17秒182に百分の4秒差と迫った。
テスト最終日のバルセロナ、カタロニア・サーキットの上空には澄み切った青空が広がり、現地12時正午の時点で気温18℃、路面温度36℃まで上昇。風もなく、締め括りに相応しい格好のテスト日和に恵まれた。公式の昼休みは設定されないため、セッションは午後18時までノンストップで続行される。
2番手につけたのはハースのロマン・グロージャン。昨日の総合2番手タイムが偶然でないことを証明するかのように、スーパーソフトタイヤで18秒590を記録した。タイヤコンパウンドのタイム差を補正すると、驚くべきことにハースは本家フェラーリと遜色ないペースを示している事になる。
3番手はトロロッソ・ホンダSTR13。正午目前のところでハイパーソフトに履き替えたブレンドン・ハートレーは1分18秒949を刻んだ。午前の4時間で重ねた周回は91、この調子を継続すれば昨日のチーム史上最多周回数を塗り替えるトータルラップが記録されるのは疑いない。4番手には不調フォース・インディアのエステバン・オコンが続いた。
5番手はメルセデスのルイス・ハミルトン。ロングランに集中して取り組み、フェラーリやレッドブルを凌ぐ20秒台をコンスタントに続けてみせた。昨日のバルテリ・ボッタスはショートランを行っておらず、ハミルトンも同様に手の内を明かさずにテストを終える可能性がある。
新たなエンジンパートナーを迎え、希望に満ちたシーズンを夢見ていたマクラーレンだが、連日の故障に引き続き最終日もトラブルに見舞われた。現地10時、フェルナンド・アロンソのドライブするMCL33がまたしても7コーナーで突如ストップ。それ以降ガレージに籠もり続けている。コース上にはセメント粉が撒かれており、オイルリークのトラブルと見られている。
目立たないながらも2人のドライバーで圧倒的な量を走り込んできたルノーワークスにも異変が。午前を担当するカルロス・サインツは僅か4周しか走行しておらず、RS18は長い時間ガレージに閉じ込められている。チームによればギアボックスに問題が生じており、目下調査中だという。
ウィリアムズはこの日、ロバート・クビサとセルゲイ・シロトキンがテストを担当する予定であったが、直前になってラインナップの変更が発表され、クビサに代わってランス・ストロールがFW41のステアリングを握る事になった。午前を担当したシロトキンは19秒996を刻み6番手につけたが、昨日クビサが記録したウィリアムズ勢のテスト最速タイム19秒629には届いていない。
第二回 F1合同テスト4日目午前 順位結果
Pos. | Driver | Team | Time | Tyre | Lap |
---|---|---|---|---|---|
1 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 1分17秒221 | ハイパーソフト | 66 |
2 | ロマン・グロージャン | ハース | 1分18秒590 | スーパーソフト | 81 |
3 | ブレンドン・ハートレー | トロロッソ・ホンダ | 1分18秒949 | ハイパーソフト | 91 |
4 | エステバン・オコン | フォース・インディア | 1分18秒967 | ハイパーソフト | 69 |
5 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分19秒464 | スーパーソフト | 97 |
6 | セルゲイ・シロトキン | ウィリアムズ | 1分19秒996 | ソフト | 76 |
7 | ダニエル・リカルド | レッドブル | 1分20秒275 | ミディアム | 47 |
8 | シャルル・ルクレール | ザウバー | 1分20秒878 | ソフト | 18 |
- | カルロス・サインツ | ルノー | - | - | 7 |
- | フェルナンド・アロンソ | マクラ-レン | - | - | 4 |