F1バルセロナテスト1 《2日目》午前速報:ルクレールが暫定トップ、ホンダ勢はガスリーが5番手

2019年F1バルセロナテスト2日目を迎えたカタロニア・サーキットcopyright Red Bull Content Pool

2019年F1バルセロナ合同テストの2日目のセッションが2月19日(火)現地9時、日本時間17時にスタート。4時間に渡る午前の走行プログラムが終了した。暫定トップに立ったのはスクーデリア・フェラーリSF90をドライブしたシャルル・ルクレール。C3タイヤで1分18秒247を記録し、初日に最速を刻んたチームメイトに肉薄してみせると共に、73周ものマイレージを稼いだ。

2番手はハースのケビン・マグヌッセン。コースインがだいぶ遅れたために走行は33周と物足りないが、ルクレールと同じ中間コンパウンドを履いて1秒差に迫った。3番手は好調の予感漂うアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィ。柔らかいC4タイヤでのタイム計測となったものの、ライコネンから引き継いだC38を着実に走らせ、計62ラップを走破した。

セッション開始時点での現地バルセロナは気温7℃、路面温度8℃とかなり肌寒いドライコンディション。グリーンフラッグと同時に、ランド・ノリス、アレックス・アルボン、アントニオ・ジョビナッツィの3人のルーキーがコースインした。2日目もウィリアムズを除く全9チームが各1台ずつ新型車両を投入。カタロニア・サーキットを9台のF1マシンが駆け巡る。

レッドブル・ホンダはこの日、ピエール・ガスリーがRB15を初ドライブ。合格点とも言って良い69周を走り込み、C3タイヤで1分19秒814の5番手タイムを記録している。ホンダRA619Hにトラブルはない模様。もう一台のホンダPUマシン、スクーデリア・トロロッソSTR14の走行を担当しているのは新人のアレックス・アルボンだ。


© Getty Images / Red Bull Content Pool、F1デビューを果たしたアレックス・アルボン

アルボンにとってはこの日がF1マシン初体験。午前9時のセッション開始と同時にコースインしたまでは良かったが、アウトラップでいきなりターン4とターン5の間のグラベルに捕まり赤旗。STR14はピットレーンへとレッカーされていった。初日のキミ・ライコネンを彷彿とされるシーンであった。同じルーキー枠とは言え、アルボンはノリスやジョージ・ラッセルとは状況が異なる。彼らはワークスチームの庇護のもと、これまで幾度となくF1マシンを走らせている。

一旦ガレージへと戻ったアルボンは、その後61周を走破。まずは経験が重要ということで、トロ・ロッソのガレージもマイレージ優先のプログラムを組んでいる事が予想される。61という数字は上々だ。とは言え、やはりまだ手探り状態なのだろう。C3タイヤでのロングランでは一貫した走りを見せていたが、時折プッシュし過ぎてスローダウンしたり、トラクションがかけられず挙動が不安定になったりといった場面が目についた。

ルノーの午前の走行を担当したのはダニエル・リカルド。走行中にリアウイングが吹き飛ぶトラブルに見舞われた。理由は明らかとなっていないが、レギュレーションが変更された事でリアウイングは大型化しており、DRSの作動を制御するアクチュエーターに想定外の負荷がかかったために破損した可能性がある。

F1合同テスト1《2日目》午前結果速報

Pos Driver Team Time Tyre Laps
1 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:18.247 C3 73
2 ケビン・マグヌッセン ハース 1:19.234 C3 33
3 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:19.234 C4 62
4 ランド・ノリス マクラーレン 1:19.489 C2 53
5 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:19.489 C3 69
6 ダニエル・リカルド ルノー 1:19.886 C3 28
7 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:19.928 C3 74
8 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:20.046 C3 61
9 ランス・ストロール レーシングポイント 1:20.433 C3 45
バルテリ・ボッタス メルセデス
ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー

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