フェラーリ、連日に渡りトラブル発生…急遽残り2日間の計画を変更 / F1テスト6日目

スクーデリア・フェラーリのピットウォールに立つマッティア・ビノット代表、F1バルセロナ合同テストcopyright Ferrari S.p.A.

5日目に発生した冷却システムに関するトラブルに引き続き、スクーデリア・フェラーリはテスト6日目もマシントラブルに見舞われた。テスト1の好調さはどこそこに、残りの2日間の計画変更を余儀なくされた。

この日、午前を担当したセバスチャン・ベッテルがターン3に向かって走っていたところ、突如クルマの制御を失いグラベルを乗り越えてバリアに激突。サーキット内のメディカルセンターへと搬送されるアクシデントが発生した。幸いな事に怪我はなかったが、バリアの修復のためにセッションは40分間に渡って赤旗中断となった。チームは”メカニカルトラブル”が発生したと公表した。

このアクシデントによってマシンは破損。メカニック達がすぐさま修復作業に取りかかったものの、コース上に復帰したのはセッション終了8分前の現地17時50分過ぎ。午後を担当する予定であったシャルル・ルクレールは、1周のシステムチェックのみを走っただけでガレージへと戻っていった。

マラネロは第二回テストで一日二交代制を採用する方針を示し、7日目の明日は午前をシャルル・ルクレールが、午後をセバスチャン・ベッテルが走行する予定であったが、事故発生に伴い急遽計画を変更。ルクレールが7日目終日を担当し、ベッテルは最終8日目の午前と午後の両方を担当する事が発表された。

フェラーリ:F1テスト6日目を終えて

セバスチャン・ベッテル順位: 3位, 周回: 40周

望んでいた程走り込めなかった事は確かだけど、マシンの感触は依然としてポジティブだ。先週のテストではかなりマイレージを稼げて凄く生産的な一週間だったし、昨日も、午前中にロスした走行時間を穴埋めできたしね。

ターン3に向かっている時に、マシンの左フロントに違和感を感じたんだ。衝突を避ける方法は何もなかった。クルマは全くコントロール出来なくて、そのまま真っすぐにバリアに向かっていった。分かってるのはそれだけさ。とは言え、怪我がなくて良かったし、メカニックの皆が素晴らしい仕事をしてくれて、なんとか今日中にコースに戻れた事はポジティブだ。


5日目に続きマクラーレンがトップタイム。スーパーソフト相当のC4コンパウンドで1分17秒144を記録した。2番手はC5を履いたレーシングポイントのセルジオ・ペレス。3番手には、クラッシュによって走行時間の半分以上を失ったフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いた。

第二回F1バルセロナ合同テスト7日目のセッションは、28日(木)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットでスタートする。

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