アルファタウリ「ホンダを積んだAT01は性能も信頼性も高く、テストは成功裏に終わった」
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アルファタウリ・ホンダはF1バルセロナテスト最終日に、午前・午後ともにダニール・クビアトを起用。ロングランをこなしながら160周を走り込み、C4タイヤで1分16秒914をマーク。トップから0.718秒遅れの10番手タイムを刻んだ。
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エジントンは、この日のガレージ内の様子について「今朝は路面状況が改善されていたから、昨日より有益なデータを得ることが出来た。予定通りにプログラムを消化できたが、マイナートラブルが出てしまったため午前中の最後のランは少し妥協を強いられた。午後は開発と相関のプロセスに役立つデータを集め続けた」と説明した。
エジントンの言う「マイナートラブル」の詳細は不明だが、クビアト自身はこの問題がなければコンマ数秒速かったと考えている。もしそれが正しいと仮定すれば、レーシングポイントのやや後方、8番手あたりにつけていた可能性がありそうだ。
チームとしては計6日間のテストで769周、距離に換算して3580kmを走破した。フランツ・トスト代表は「性能も信頼性も高く、テストは成功裏に終わった。幾つか小さなトラブルはあったが、大きな問題はなく全体としては全て上手くいった。バイチェスターやファエンツァ、そしてHRD-Sakuraのみんなのおかげだ」とテストを振り返った。
アルファタウリ:F1バルセロナテスト6日目
ダニール・クビアト順位: 10位, 周回数: 160
非常に生産的な一日になった。多くの周回を重ねる事が出来たし、これまでの仕事内容に満足している。コースに出る度に新しい気づきや発見があるから、今日集めたデータもすべて解析して、オーストラリアでの開幕戦に向けてベストなパッケージを準備していきたい。
午前中にファステストラップを刻んだ時に、実はちょっとした問題があったんだ。おかげでコンマ2・3秒タイムを失ってしまった。でも、ランチブレイクの間に素早く解決したから、午後は計画通りに走る事が出来た。
6日間に渡ったプレシーズンテストをトップタイムで締め括ったのは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。レッドブルホンダのマックス・フェルスタッペンは0.073秒差の2番手だった。3番手にはルノーのダニエル・リカルドが続いた。
2020年のF1バルセロナテストはこれで全ての日程が終了した。チームはこの後、3月15日(日)に決勝レースが行われる開幕オーストラリアGPに向けた最終準備を進めていく。